ギャラクシーラスボラ

Danio margaritatus

特徴と行動

外見:体長は約2~2.5cmの極小型美魚。
紺〜青紫がかった体色に、星空のような白〜黄色のスポットが全身に散りばめられ、腹部〜尾びれにかけては赤みが入る。

性格:温和かつやや臆病。特に導入初期は隠れがちだが、慣れると水草の間を活発に泳ぐようになる。

行動:昼行性で、少数の群れで泳ぐ傾向がある。

 

生息地

分布:ミャンマー・シャン高原の限られた淡水湿地(2006年に発見された新種)

環境:弱酸性〜中性の非常に透明度の高い水域で、水草が密生する浅い池や沼地に生息

 

飼育個体数

最低6匹以上(ペア・小グループで安定)

 

好む餌

極小サイズの人工飼料(パウダー・マイクロペレット)

ブラインシュリンプ(孵化直後のベビー)、インフゾリア、冷凍ミジンコなど

餌は水に沈むものを選ぶと安心

 

【行動】
非常に平和的。臆病だが、水草のある環境では安心して前に出てくる

オスは繁殖期になるとヒレを広げてディスプレイを行う(特に赤色が濃くなる)

単独飼育では色が冴えず、群れで飼うことで本来の魅力が発揮される

 

【特別なケア】
浮き草やレイアウト水草を多めに入れて安心できる環境を作る

強い光や水流を避け、フィルターは静かなタイプが理想(スポンジフィルターなど)

水換えは少量ずつ。急激な変化はNG

繁殖狙いの場合は別水槽へペア移動し、卵を隔離する(親が食べる)

【他の魚との相性】
極小魚や温和なエビ(レッドチェリーなど)との混泳が可能

ネオンテトラ以上のサイズの魚とは混泳非推奨(捕食リスクあり)

ベタやアピストグラマなどやや攻撃的な魚との混泳は避けるべき

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: ギャラクシー・ラスボラの繁殖には、最小でも10ガロン(約38リットル)のタンクが推奨されます。水槽には水草や小さな岩などの隠れ場所を提供して、魚がリラックスできる環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は1-6 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、スポンジフィルターを使用します。水流が穏やかであることが繁殖に最適な環境を作ります。底砂: 細かい砂や小石を使用しますが、卵が底に付着できるようにしておきます。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが大切です。

 

繁殖準備

食事: ギャラクシー・ラスボラには生きたエサや冷凍エサ(特にブラインシュリンプや赤虫)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、繁殖に向けた準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的な水換えが重要です。水温やpHの急激な変化を避けるようにしてください。

 

スポーニング

繁殖時間: ギャラクシー・ラスボラは通常、朝方に産卵します。水温が24°C(75°F)以上の時に繁殖が活発になります。

卵の数: メスは1回の産卵で10〜30個の卵を産むことがあり、卵は水草や底に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別のタンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を維持することが重要です。水換えを頻繁に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: ギャラクシー・ラスボラは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能になります。

性別の判別: オスは小さく、鮮やかな色と細長い体をしています。メスは丸みを帯び、卵を抱えるため、腹部が膨らんでいます。

ストレス管理: ギャラクシー・ラスボラは群れで生活するため、過度なストレスを与えないようにしましょう。安定した環境と十分な隠れ場所を提供することが繁殖成功のカギです。

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