パンダ・コリドラス

Corydoras panda

特徴と行動

外見:体長約4~5cm。白〜淡いピンクがかった体色に、目の周り・背ビレ・尾の付け根に黒い斑点が入り、名前の通りパンダのような模様が特徴。

性格:非常に温和で、他の魚を攻撃しない。底面をせわしく泳ぎ回り、砂をほじるようにして餌を探す。

行動:昼行性で群れで行動することを好む。愛らしい動きと性格で人気が高い。

 

生息地

分布:南米・ペルーのアマゾン川上流域

環境:弱酸性〜中性の軟水域。低水温で酸素の豊富な流れの緩やかな場所を好む。

 

飼育個体数

最低3匹以上(5匹以上の群れ飼育が理想)

 

好む餌

沈下性タブレット、コリドラス用フード

冷凍赤虫、イトミミズ、ブラインシュリンプなどの動物性餌

残餌も食べるが、定期的な給餌が必要

 

【行動】
非常に平和的で、他の魚を襲うことはない

群れで底をつついて泳ぐ姿が魅力的

時折水面に浮上して空気を吸う「腸呼吸」を行うことがある

【特別なケア】
底床は細かい砂(田砂・サンド)を使用し、ヒゲを傷つけないようにする

強すぎる水流や高水温は避ける(25℃以下をキープするのが理想)

水質悪化に敏感なため、こまめな水換えと底掃除が重要

他魚の残り餌だけに頼らず、確実に沈下性

【他の魚との相性】
小型テトラ、ラスボラ、エビ類(例:レッドチェリーシュリンプ)などと非常に相性が良い

攻撃的な魚種や底棲を占拠するような魚(例:大型シクリッド)とは混泳非推奨

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: パンダコリドラスの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や小さな岩など、隠れ場所を提供して、魚がリラックスできる環境を整えます。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は2-8 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 穏やかな水流が繁殖に適しているため、スポンジフィルターを使用することをお勧めします。底砂: 細かい砂や小石を使用しますが、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は22-28°C(72-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: パンダコリドラスには生きたエサや冷凍エサ(ブラインシュリンプや赤虫)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで繁殖準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: パンダコリドラスは、温暖な水温(24-28°C)で繁殖が活発になります。通常は夜間や早朝に産卵します。

卵の数: メスは1回の産卵で最大100個程度の卵を産むことがあります。卵は水草や岩、底に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すと良いでしょう。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約3-4日で孵化します。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが重要です。水換えを頻繁に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: パンダコリドラスは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能になります。

性別の判別: オスは細長く、メスは丸みを帯びて太めの体型です。繁殖期にはメスが卵を抱えるため、腹部が膨らんで見えます。

ストレス管理: パンダコリドラスはストレスに敏感で、過密飼育や水質の急激な変化が繁殖に悪影響を与える可能性があります。静かな環境を提供し、安定した水質を保つことが繁殖成功のカギとなります。

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