ゼブラ・ソーン・ネリットスネール

Neritina natalensis (varietas Zebra)

特徴と行動

外見:直径1.5~2.5cmほどの小型巻貝。黄色~オレンジの地に黒のゼブラ模様が入り、殻に棘(ソーン)があるユニークな見た目が特徴。棘の数や形は個体差が大きい。

性格:非常に温和。コケ取り能力が高く、水槽掃除要員として人気がある。

行動:昼夜を問わず活動。ガラス面、水草、流木の上を這いながら藻類を食べる。

 

生息地

分布:東南アジア~アフリカ沿岸部の淡水〜汽水域

環境:河口、汽水湖、淡水のゆるやかな流れの中で生活。殻の強度が必要な環境に適応して棘があるとされる。

飼育個体数

1匹から可(多くても爆殖しない)

好む餌

茶ゴケ・緑ゴケ・微細藻類

足りない場合は補助的に**プレコタブレット、湯通し野菜(ズッキーニなど)**を与えてもOK

 

【行動】
平和的・攻撃性ゼロ:他魚・エビ・他の貝とも混泳可能

活動的でガラス面を這いながらコケを食べ続ける

脱走することがあるのでフタは必須

 

【特別なケア】
殻の健康維持のため、カルシウムやミネラルを添加(例:カトルボーン、石灰岩など)

pHが低すぎると殻が溶けたり穴が開くことがある

淡水下では繁殖しないため、卵は産むが稚貝は孵化しない

 

【他の魚との相性】
小型魚(ネオンテトラ、ラスボラ、コリドラス)、シュリンプとの混泳に最適

フグやアベニーパファー、一部のシクリッドなど貝を攻撃する魚とは混泳不可

 

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: ゼブラ・ソーン・ネリート・スネイルの繁殖には、最小でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には十分な隠れ場所や藻類が育つ場所を提供し、快適な環境を整えます。水質パラメーター: 水は中性〜弱アルカリ性(pH 7.0-8.0)、硬度は6-12 dGHが理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、スポンジフィルターを使用します。スネイルは穏やかな水流を好みます。底砂: 細かい砂や小石を使用し、スネイルが動きやすい環境を作ります。温度: 水温は22-28°C(72-82°F)の範囲で維持します。照明: 通常の照明で問題ありませんが、藻類が育つ環境を提供するために適切な光を確保します。

 

繁殖準備

食事: ゼブラ・ソーン・ネリート・スネイルには藻類や野菜(ズッキーニやキャベツ)、シュリンプ用のフードを与えることができます。多様な食事を提供することで、健康的に育てます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行います。水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: ゼブラ・ソーン・ネリート・スネイルは淡水で繁殖しません。繁殖には海水環境が必要です。スネイルは卵を海水中で産むため、繁殖には淡水から海水への環境調整が必要です。

卵の数: メスは1回の産卵で数十個の卵を産むことがあります。卵は水草や岩、ガラス面に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親はそのまま水槽に残しておいても問題ありません。卵が孵化した後、海水環境が必要になります。

 

 

稚貝の世話

孵化: 卵は数日〜数週間で孵化し、稚貝は海水中で育ちます。孵化後、海水環境で育てる必要があります。

餌: 稚貝にはプランクトンや微細な藻類を与えることができます。

水質管理: 稚貝が成長するためには海水環境が必要です。水温や塩分濃度を適切に調整し、清潔な環境を提供します。

 

重要な考慮点

年齢: ゼブラ・ソーン・ネリート・スネイルは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の判別: ゼブラ・ソーン・ネリート・スネイルは雌雄同体であるため、1匹のスネイルでも繁殖が可能ですが、複数匹を飼育することで繁殖の成功率が高まります。

ストレス管理: スネイルはストレスに弱いため、過度なストレスを与えないように注意します。安定した水質と穏やかな環境を提供することが繁殖の鍵です。

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