パンダ・ガラ

Garra flavatra

特徴と行動

黒とクリーム色の縞模様が特徴で、「パンダ」のような愛らしい見た目。体長は最大で約8〜10cm。口が吸盤状で、ガラス面や石に張り付きながらコケを食べる。活発かつ穏やかな性格で、底面をなめるように移動する。単独飼育でも問題ないが、複数飼育では若干の小競り合いあり。

 

生息地

ミャンマー(アジア南部)の清流や山間部の渓流

水質は清浄で酸素量が多く、流れのある環境に生息

 

適正飼育数

単独~3匹程度(複数飼育時は隠れ家を多く)

好む餌

コケやバイオフィルムを好んで食べる

沈下性のタブレット・コケ取り用フード

ゆで野菜(ズッキーニ、キュウリ)

スピルリナ含有フードや植物質中心の餌

 

【行動】
活発に動き回るが、温和で混泳向き

吸盤状の口で水槽の壁や石、流木に張り付きコケを食べる

底面や中層をゆっくり泳ぐ

同種間では軽い縄張り争いをすることがあるが、深刻にはなりにくい

 

【特別なケア】
酸素量の多い環境(エアレーション必須)

緩やかな水流があると自然な行動を見せる

岩や流木、水草を多めに配置し、コケの自然発生も促すと◎

強い照明でコケ育成 → パンダ・ガラの餌になる

定期的な換水(週25〜30%)と水質安定が重要

【他の魚との相性】
テトラ、ラスボラ、コリドラス、小型プレコなどと良好

同サイズ以下の平和的な魚種との混泳がおすすめ

攻撃的な魚との混泳は避けるべき

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: パンダ・ガラの繁殖には、最低でも20ガロン(約75リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や隠れ場所(岩やシェル)を提供し、リラックスできる環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水〜中硬水(pH 6.5-7.5)、硬度は6-12 dGHが理想的です。フィルター: 水流は強すぎないように、穏やかなフィルターを使用します。パンダ・ガラは静かな水流を好むため、穏やかな水流が最適です。底砂: 細かい砂や小石を使用し、底が平らで、魚が動きやすいようにします。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: パンダ・ガラには生きたエサや冷凍エサ(ブラインシュリンプや赤虫)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ち、繁殖準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるため、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: パンダ・ガラは温暖な水温(24-28°C)で繁殖が活発になります。繁殖期には、オスがメスを引き寄せ、求愛行動を行います。通常、朝方に産卵が行われます。

卵の数: メスは1回の産卵で30〜50個の卵を産むことがあり、卵は水草や岩に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが重要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: パンダ・ガラは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の判別: オスはメスより小さく、細長い体形をしています。メスはやや丸みを帯び、繁殖期には腹部が膨らんで見えることがあります。

ストレス管理: パンダ・ガラは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。

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