レッド・ペンシルフィッシュ

Nannostomus rudius

特徴と行動

細長い体に鮮やかな赤みと黒い縦帯があり、体側のゴールドの光沢も美しい。

オスは特に発色が強く、ヒレ先に赤色の縁取りが出る。

ペンシルフィッシュの仲間らしく、やや斜め上を向いてホバリングするような泳ぎ方をする。

繊細ながら群れで落ち着く穏やかな小型美魚。

 

生息地

南米(ガイアナ、スリナム、ブラジルなどのアマゾン川流域)

流れの緩やかな黒水域、水草や落ち葉の多い環境

 

適正飼育数

6匹以上の群れ(単独や少数では落ち着かない)

 

好む餌

微小なフレーク・ミニペレット

ブラインシュリンプ、冷凍赤虫(細かく)などの動物性餌

生餌や冷凍餌に特によく反応するが、人工飼料にも慣れる

 

【行動】
穏やかな性格で、水草や流木の間を静かに泳ぐ

縄張り意識は弱いが、オス同士で軽いディスプレイを行う

急な光や振動に敏感 → 落ち着いた環境が必要

上層~中層にかけて水平または斜めの姿勢でホバリング

 

【特別なケア】
黒っぽい底砂・流木・浮草で落ち着ける環境を再現

照明はやや弱めが理想(強いと色飛びしやすい)

水換え時のpH変化・急激な水質変動に弱いため注意

飛び出し防止のフタも推奨

【他の魚との相性】
相性良好:ネオンテトラ、ラスボラ、ピグミーコリドラス、エビ類など温和な魚

NG:スマトラやアピストなど、動きが速く攻撃的な種

 

ブリーディングセッティング

別のブリーディングタンク: レッドペンシルフィッシュの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)のタンクが推奨されます。水質パラメーター: 水は柔らかく、硬度1-5dGH、pH6.0-7.5が理想的です。ろ過: 穏やかなろ過が必要です。スポンジフィルターや軽い外部フィルターを使用し、強い水流を避けます。底砂: 底には細かい砂や小石を使用し、水草や隠れ家を配置して繁殖に適した環境を提供します。水温: 24-28°C(75-82°F)の水温が理想的です。照明: 明るい照明を好みますが、繁殖時には少し暗めの環境を作ると効果的です。

 

繁殖のためのコンディショニング

食事: 高品質のライブ餌や冷凍餌(特にブラインシュリンプや赤虫)を与え、健康な状態を保ちます。

水替え: 定期的に水替えを行い、水質を清潔で安定させます。繁殖前に水質を安定させることが非常に重要です。

 

繁殖

繁殖: レッドペンシルフィッシュは通常、朝方に繁殖を始めます。オスは鮮やかな色でメスにアピールし、繁殖行動を示します。

卵: メスは水草や隠れ家に卵を産みつけます。1回の繁殖で最大100個の卵を産むことがあります。

親の移動: 親魚が卵を食べないことがあるため、繁殖後に親魚を取り除くことが推奨されます。

 

稚魚のケア

孵化: 卵は24-36時間で孵化します。

食事: 稚魚にはインフューゾリアや微細な餌(ブラインシュリンプ)を与えます。

水質: 稚魚のタンクでは清潔で安定した水質を維持することが非常に重要です。水質が悪化すると、稚魚が死亡する原因となります。

 

重要な考慮事項

年齢: レッドペンシルフィッシュは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の見分け方: オスはメスよりも小さく、鮮やかな赤い色を持っています。メスは比較的大きく、繁殖期には腹部が膨らみます。

ストレス: 魚に過度のストレスを与えないようにし、安定した環境で繁殖を促進します。

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