エンドリケリー・バクー

Polypterus endlicheri

特徴と行動

太く力強い胴体と大きな頭部、恐竜のような背中の棘状ヒレが特徴的な古代魚。

地面を這うように泳ぐ底棲魚で、夜行性・肺呼吸可能なラビリンス様器官を持つ。

色彩は黄褐色〜オリーブ色に黒いマダラ模様が入る個体が多く、個体差が大きい。

動きは緩慢だが、小魚を捕食する瞬発力は非常に高い。

 

生息地

アフリカ大陸のナイル川流域および西〜中央アフリカの淡水域

流れが穏やかで泥底の川、沼、水草帯などに生息

 

適正飼育数

単独 or 同サイズのポリプと混泳可(個体差大)

 

好む餌

生餌:小魚、赤虫、ミルワーム、ドジョウなど(※与えすぎ注意)

冷凍餌:冷凍赤虫、キビナゴ、クリルなど

人工飼料:大型肉食魚用ペレット(慣れれば可)

※小魚との混泳では必ず捕食対象になる

 

【行動】
昼間は物陰に隠れ、夜間に活動する夜行性

泳ぎは遅いが、餌には俊敏に反応

性格はおとなしいが、口に入るサイズの魚やエビは捕食対象

時に水上へ顔を出して呼吸(→ フタは必須)

 

【特別なケア】
フタは厳重に! 非常に力が強く、飛び出す危険あり

隠れ家として流木や岩、パイプなどを配置

ろ過は強め+水質悪化防止のための定期的な換水が必要

砂〜細かめの底床材が最適(粗い底砂は腹部を傷つけやすい)

 

【他の魚との相性】
良好:同サイズ以上のポリプテルス、ガー、ナイフフィッシュなど大型魚

NG:ネオンテトラやグッピー、エビ、小型魚全般(餌になる)

性格は温和なため、同種間の争いは水槽内構造で緩和

ブリーディングセッティング

別のブリーディングタンク: エンドリシャービチルの繁殖には、最低でも75ガロン(約280リットル)のタンクが推奨されます。水質パラメーター: 水は中程度の硬度(6-12 dGH)、pH6.5-7.5が理想的です。ろ過: 外部フィルターを使用し、良好な水質を維持します。水流はあまり強くない方が好ましいですが、ビチルは水流が強い環境にも適応することができます。底砂: 底には粗めの砂や小石を使用し、隠れ家として岩や水草を配置します。ビチルは隠れ場所を必要とするので、巣を作る場所を提供することが重要です。水温: 26-30°C(79-86°F)の水温が理想的です。照明: 明るい照明を好みますが、繁殖時には少し暗めの場所を提供すると効果的です。

 

繁殖のためのコンディショニング

食事: 高栄養価のライブ餌や冷凍餌(特に赤虫やブラインシュリンプ)、小型魚を与え、健康な状態を保ちます。

水替え: 定期的に水替えを行い、水質を清潔で安定させます。繁殖期には水質が非常に重要です。

 

繁殖

繁殖: エンドリシャービチルは通常、繁殖期に巣を作り、オスがメスにアピールします。オスはメスを引き寄せるために積極的に求愛行動を行います。

卵: メスは巣に数百個の卵を産みつけることがあります。卵は巣の中で守られ、オスが保護します。

親の移動: 親が卵を食べることがあるため、繁殖後に親魚を取り除くことが推奨されます。

 

稚魚のケア

孵化: 卵は通常、4-6日で孵化します。

食事: 稚魚には非常に小さな餌(インフューゾリアやブラインシュリンプ)を与えます。

水質: 稚魚のタンクでは清潔で安定した水質を維持することが非常に重要です。水質が悪化すると、稚魚が死亡する原因となります。

 

重要な考慮事項

年齢: エンドリシャービチルは通常、2年以上で繁殖が可能になります。

性別の見分け方: オスはメスよりも細長く、体が小さいことが多いです。繁殖期にはオスは鮮やかな色を持ち、メスを引き寄せます。

ストレス: ビチルは非常にデリケートな魚であり、過度のストレスを避け、安定した環境を提供して繁殖を促進します。

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