ネイキッド・マイクロラスボラ

Boraras brigittae

特徴と行動

名前の「ネイキッド」は、透明感のある体表に由来し、臓器や骨格が透けて見えるほどの繊細な体色を持つ。

体長2〜2.5cm程度の超小型魚で、群れでの飼育が前提。

おとなしく、控えめな動きと群泳性が観察される。

飼育環境が整っていると、ごく淡い紅色や金属光沢が見えることもある。

 

生息地

ミャンマー(インレー湖など)

弱酸性〜中性の静かな淡水域、植物が豊富な場所

適正飼育数

10匹以上(群泳必須で安心感を持たせる)

好む餌

極小サイズの人工餌(パウダー状フード、インフゾリアタイプ)

生き餌:ブラインシュリンプ幼生、ミジンコなど

冷凍赤虫は大きすぎる場合があるので注意

給餌量は控えめにし、水質の悪化を避ける

【行動】
中層〜上層を静かに泳ぐ群れ魚

おとなしく、他魚と争うことはほぼない

光や周囲の動きに敏感で、驚くとすばやく散る習性あり

オスはややスリムで体色が明るくなる傾向がある

 

【特別なケア】
フィルターはスポンジタイプや弱水流タイプを使用

水草や流木で隠れ家を設け、落ち着いた環境にすることが重要

水換えは少量をこまめに(週2〜3回、10~15%程度)

極端な水質変化や高温には要注意

 

【他の魚との相性】
○:ボララス類、ピグミーコリドラス、オトシンクルス、シュリンプ類

×:大きな魚や活発・粗暴な種(スマトラ、グラミー、ベタなど)

 

繁殖セットアップ

ネイキッド・マイクロラスボラの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には水草や小さなシェルターを配置して、魚が安心できる環境を提供します。水は柔らかく、硬度は1-6 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。弱めのろ過装置が適しています。スポンジフィルターを使用し、水流が強すぎないように調整します。水質を清潔に保つために、フィルターは十分に強力である必要がありますが、流れは穏やかでなければなりません。細かい砂や小石を底砂として使用し、繁殖を促進するために、水草や小さな岩を配置します。シェルターとして、水草の根元や隠れ場所を作ることが重要です。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用し、水草の育成を促進します。光が強すぎないように調整し、魚がリラックスできる環境を作ります。

 

繁殖準備

高品質のフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプやインフゾリアなど)を与えて、健康状態を維持します。繁殖前には特に高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前には水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

ネイキッド・マイクロラスボラは通常、早朝に産卵します。水温や水質が安定していると繁殖が促進されます。メスは数十個の卵を産むことがあり、卵は水草や岩の隙間に産み付けられます。オスは卵を受精させ、その後、卵はしばらくして孵化します。産卵後、親魚は卵を食べることがあるため、親魚はタンクから取り出すことが推奨されます。

 

稚魚の世話

卵は約24-48時間以内に孵化します。孵化した稚魚は非常に小さく、最初はインフゾリアなどの細かい餌を与える必要があります。稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、少しずつ他の餌を与えていきます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。

 

重要な考慮事項

ネイキッド・マイクロラスボラは約6ヶ月で繁殖が可能です。オスはメスよりも小さく、色が鮮やかなオレンジ色や赤色を帯びます。メスは体が丸みを帯び、腹部が膨らんでいます。ネイキッド・マイクロラスボラはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化を避け、安定した環境で飼育することが重要です。

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