レッド＆ホワイト・プラティ・アルビノ
Xiphophorus maculatus
特徴と行動
赤と白のコントラストが美しい、観賞性の高い改良プラティ品種。
アルビノ特有の赤い目と透けるような体色が特徴。
性格はとても温和で、群れで泳ぐ姿が愛らしく初心者に最適。
活発で遊泳性が高く、混泳にも向く。
生息地
原種は**中米（メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスなど）**の小川や水路
本種は人工改良品種のため自然界には存在しない
適正飼育数
3匹以上（オス1：メス2〜3が理想）
好む餌
フレーク、グラニュール、冷凍赤虫、小粒ペレット
植物質を含む餌も好む（スピルリナ入りなど）
食欲旺盛で人工飼料にもしっかり慣れる
【行動】
中層～上層を活発に泳ぎ、人にもよくなつく
オスはメスに求愛行動を取るが、争いはほぼ見られない
群泳性があり、複数飼育で安心して行動する
【特別なケア】
水草や浮草で落ち着ける空間を確保
アルビノ種はやや光に敏感なため、明るさは柔らかく調整
水質が急変しないよう、定期的な水換え（週1回20〜30％）を維持
【他の魚との相性】
◎：グッピー、モーリー、ネオンテトラ、コリドラスなど温和な小型魚
×：フィンバイター（スマトラ、バルブ系の気性が荒い種）は避ける
△：エビ類との混泳は稚エビが捕食される可能性あり
繁殖セットアップ
レッド＆ホワイト・プラティ・アルビノの繁殖には、最低でも10ガロン（約38リットル）のタンクが推奨されます。タンク内には水草やシェルターを配置して、魚が隠れられる場所を提供します。水は中程度の硬度（6-12 dGH）、pHは7.0-8.0が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。水流が強すぎないようにスポンジフィルターを使用することが推奨されます。過度な水流は避け、水質を清潔に保ちつつ、穏やかな流れを保つことが重要です。細かい砂や小石を底砂として使用し、隠れ場所として水草や小さな岩を配置します。プラティは落ち着ける場所を好むため、シェルターを提供することが大切です。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用して水草の育成を促進します。強い直射日光は避け、適度な明るさに調整します。
繁殖準備
高品質のフレークやペレット、ライブ餌（ブラインシュリンプやミジンコなど）を与えて、健康状態を維持します。特に繁殖前には、高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるため、定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前に水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。
産卵
プラティは卵胎生の魚で、通常繁殖期にオスがメスを求め、交尾を行います。オスは鮮やかな色を出し、メスに対して求愛行動を行います。メスは最大で20匹ほどの稚魚を産むことができます。プラティは卵胎生の魚なので、卵は体内で孵化し、稚魚として直接生まれます。メスは数十個の卵を体内で孵化させ、稚魚が親から生まれます。親魚は稚魚を守りませんので、産卵後、稚魚が親魚によって食べられるのを防ぐために、親魚を取り出すことをお勧めします。
稚魚の世話
卵胎生のため、卵はメスの体内で孵化します。孵化した稚魚はすぐに泳ぎ始めます。稚魚には非常に細かいブラインシュリンプやインフゾリアを与えます。稚魚が成長してきたら、少しずつ他の餌を与えていきます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。
重要な考慮事項
レッド＆ホワイト・プラティ・アルビノは通常、4ヶ月から6ヶ月で繁殖が可能になります。オスは鮮やかな色合いを持ち、尾ビレが長く、特徴的な剣状の尾を持っています。メスは体が丸みを帯びており、繁殖期には腹部が膨らんでいます。プラティはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境変化を避け、安定した環境で飼育することが非常に重要です。