ブルーポーラー・シクリッド

 Haplochromis sp.

特徴と行動

外見的特徴:
・丸みのあるコンパクトな体型で、アイスブルーやメタリックブルーに輝く体色が特徴。
・顔はパロットシクリッドに近いが、サイズは小さめ。
・ヒレは短めで、全体に滑らかな印象。

行動:
・比較的温和な性格を持ちつつも、繁殖期には縄張り意識が強くなる。
・隠れ家を好み、底床を掘るなどの習性も見られる。

 

生息地

原種分布:交雑元であるコンヴィクトシクリッドは中南米(ホンジュラス、ニカラグアなど)原産

本品種:人工的に作出された改良品種で自然界には存在しない

 

適正飼育個体数

 単独、またはペア飼育推奨

好む餌

シクリッド用のペレット

冷凍赤虫・ブラインシュリンプなどの高タンパク餌

植物性フードも混ぜると健康維持に◎

 

【行動】
性格:温和〜やや気が強い(個体差あり)。小型魚には攻撃する場合がある。

習性:底床を掘る、石や流木の陰に隠れるのが好き。繁殖期には攻撃的に。

 

【特別なケア】
隠れ家になるシェルターや石組みを設置

複数飼育する場合は十分なスペースと視線を遮るレイアウトが必要

フィルターは中程度の水流があるものを推奨

水質を安定させるために定期的な水換えを実施(週1回20~30%)

 

【他の魚との相性】
混泳OK(注意つき):コリドラス、大型テトラ、中型シクリッド(ブルーアカラ、エンゼルフィッシュ等)

避けるべき相手:ベタ、小型魚(ネオンテトラなど)、極端に攻撃的な大型魚

 

繁殖セットアップ

分けた繁殖タンク: Blue Polar Cichlid の繁殖には、30〜50ガロンのタンクが適しています。十分なスペースを提供し、繁殖行動に必要な領域を確保します。水質パラメータ: 水は中硬度で、pHは7.0〜8.0、温度は24〜28°C(75〜82°F)に保ちます。ろ過: 強力なろ過システムが必要です。水流は強くしすぎないように注意し、清潔で安定した水質を維持します。底材: 大きめの砂や小石を使用し、岩やサンゴを配置することで、シェルターや巣作りができる場所を提供します。照明: 明るい照明を使用しますが、過度な光はストレスの原因となることがあるため、調整が重要です。

 

繁殖のための条件付け

餌: 高栄養の餌を与えることが繁殖に適した健康状態を維持するために重要です。冷凍赤虫やブラインシュリンプ、人工飼料などを与え、バランスの取れた食事を提供します。

水替え: 水質を維持するために、週に30%〜50%の水替えを行います。水質が安定していることが繁殖に大きな影響を与えます。

繁殖

繁殖時期: Blue Polar Cichlid は通常、春から夏にかけて繁殖しますが、温度や水質が安定していれば一年中繁殖可能です。繁殖行動は通常、巣の周りで行われます。

卵の数: メスは1回の繁殖で100〜200個の卵を産むことがあります。卵は巣に産みつけられ、親が守ります。

親の隔離: 繁殖後は、親魚が卵を守ることができるようにするため、他の魚を隔離します。親魚が卵を守り、稚魚を食べることがないように配慮が必要です。

 

稚魚のケア

孵化: 卵は2〜4日で孵化します。温度が高いと孵化が早くなりますが、過度な温度上昇には注意が必要です。

餌: 稚魚にはインフューゾリアや微細なブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長するにつれて、少し大きめの餌を与えることができます。

水質: 稚魚の成長には清潔で安定した水質が不可欠です。アンモニアや亜硝酸塩が高くならないように管理し、定期的に水換えを行いましょう。

 

重要な考慮事項

年齢: Blue Polar Cichlid は通常6〜12ヶ月で繁殖が可能になりますが、健康な状態であることが重要です。繁殖に適した体重やサイズを確認しましょう。

性別の見分け方: オスは色が鮮やかで、より大きくて体型が引き締まっています。メスはオスよりもやや丸みを帯びており、色も控えめです。繁殖行動中のオスの方が目立つことが多いです。

ストレス: ストレスは繁殖に大きな影響を与えるため、過度な水温の変化や環境の変化を避けることが重要です。また、親魚に過度な干渉を避け、静かな環境を保ちます。

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