エンドラーズグッピー・レッドチェスト

Poecilia wingei

特徴と行動

外見:

小型の体に、胸部〜腹部にかけて鮮やかな赤色が広がるのが特徴

背部や尾に青・緑・黒のメタリック模様が入ることもあり、色彩がとても華やか

体格:普通のグッピー(Poecilia reticulata)よりやや小型でスリム

行動:常に泳ぎ回るほど活発で、特にオスはディスプレイ行動をよく見せる

 

生息地

原種はベネズエラ・カンパマチェ湖周辺の淡水域

Red Chestは観賞用に改良されたカラーバリエーション

 

適正な飼育個体数

オス1:メス2以上が理想/小型なので多数飼育も可能

好む餌

高品質の微粒フレークフード・グッピー用フード

稚魚〜若魚期はブラインシュリンプが発色向上に効果的

植物性フードや微細藻類成分の入った餌もバランス維持に有効

 

【行動】
性格:非常に温和で混泳向き

泳層:中層〜上層を活発に泳ぐ

繁殖:胎生。自然繁殖も容易(メスは1回の受精で数回出産可能)

【特別なケア】
小型なのでフィルターの水流はやや抑えめにするのが理想

水草レイアウト(ウィローモス、アナカリスなど)を入れると安心感が高まり繁殖にも有効

水質変化が少ない安定環境を維持することが健康維持のポイント

 

【他の魚との相性】
相性が良い魚:ネオンテトラ、ラスボラ、ピグミーコリドラス、小型エビ類など

避けるべき魚:大型魚や攻撃的な種類(スマトラ、エンゼル、ベタなど)

 

繁殖セットアップ

分けた繁殖タンク: Guppy Endler Red Chest の繁殖には、5〜10ガロン(約20〜40リットル)のタンクが適しています。少数で繁殖を始める場合でも、十分なスペースを確保することが重要です。水質パラメータ: 水は中硬度で、pHは7.0〜7.5、温度は24〜28°C(75〜82°F)が理想です。温度が高めだと繁殖が活発になります。ろ過: 軽いろ過システムが適しています。水流が強すぎると稚魚や親魚が流されることがあるため、スポンジフィルターが最適です。底材: ソフトな砂や細かい石を底に敷き、適切な隠れ場所を作るために水草を配置します。繁殖後、稚魚が隠れる場所が必要です。照明: 明るい照明を使用しますが、直射日光や過度に強い光を避けるようにしましょう。昼夜のサイクルを安定させることが重要です。

 

繁殖のための条件付け

餌: 高品質なフレークフードや冷凍赤虫、ブラインシュリンプなどを与え、栄養状態を良好に保ちます。特にカラーフードを与えると、色鮮やかな発色を促進できます。

水替え: 水質を保つために、週に1回〜2回の水替えが推奨されます。繁殖前に水質を安定させることが繁殖成功のカギとなります。

 

繁殖

繁殖時期: Guppy Endler Red Chest は一年中繁殖可能ですが、温度が高め(24〜28°C)だと繁殖が活発になります。特に水温が安定していると繁殖が促進されます。

卵の数: メスは1回の繁殖で30〜50匹の稚魚を生むことが一般的です。グッピーは卵胎生で、卵は母体内で孵化し、稚魚として生まれます。

親の隔離: 稚魚が他の魚に食べられないように、親魚を隔離することが推奨されます。産卵後に親を別のタンクに移すと良いでしょう。

 

稚魚のケア

孵化: メスは約3〜4週間後に稚魚を生みます。水温や水質により孵化のスピードが変動しますが、適温であれば早く孵化します。

餌: 稚魚にはインフューゾリアや非常に小さなブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長したら、少し大きめの餌を与えます。

水質: 稚魚の成長には清潔で安定した水質が不可欠です。アンモニアや亜硝酸塩のレベルに注意し、定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。

 

重要な考慮事項

年齢: Guppy Endler Red Chest は通常、3〜4ヶ月で繁殖が可能になりますが、健康で十分に成長した個体が最適です。

性別の見分け方: オスは小さく、色が鮮やかで尾鰭が広がっています。メスはオスよりも大きく、色合いが控えめで、腹部が膨らんでいます。メスが抱卵している場合、腹部が特に目立ちます。

ストレス: ストレスは繁殖に悪影響を与える可能性があるため、安定した水質と環境を提供することが非常に重要です。急激な水温や水質の変化を避けるようにしましょう。

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