チェリーバルブ

Puntius titteya

特徴と行動

外見:体長は約4〜5cm。オスは成熟すると鮮やかなチェリーレッド(赤)に発色し、メスは淡いオレンジ〜褐色で体がふっくらする。ヒレにはわずかに黒い縁取りが入ることも。

性格:比較的穏やかで丈夫。やや臆病で、水草や隠れ家があると落ち着く。**オス同士での軽いフィンディスプレイ(ヒレ広げ行動)**を見せることがある。

 

生息地

分布:スリランカ原産

環境:落ち葉が沈んだ小川や森林の水路など、弱酸性〜中性のゆるやかな流れを好む

 

飼育個体数

最低6匹以上(オス複数、メス多めが理想)

好む餌

フレーク、小型ペレットなどの人工飼料

冷凍赤虫、ブラインシュリンプなどの生餌も好む

発色を良くするには色揚げ用フードの併用が効果的

 

【行動】
中層〜下層を泳ぐ。遊泳は穏やかで水草の間を好んで移動

オスは発色が良く、ヒレを広げてメスにアピールする行動も魅力的

複数飼育で社会性・安心感が増し発色も安定

 

【特別なケア】
オスだけでなくメスも混ぜて群れ飼いすると争いが減り、発色も向上

水草レイアウトがよく似合い、黒背景や落ち着いた照明で赤色が引き立つ

飼いやすいが、急激な水質変化・高温には注意

 

【他の魚との相性】
相性 内容
◎ ネオンテトラ、ラスボラ、コリドラス、オトシンクルス、小型エビなど
△ ヒレの長い魚(ベタなど)とはやや注意が必要(フィンをつつくことがある)
× 大型魚や攻撃性の強い魚との混泳は不可

 

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: チェリー・バーブの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や小さな岩を配置して、隠れ場所を作り、リラックスできる環境を整えます。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は4-12 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、穏やかなスポンジフィルターを使用します。チェリー・バーブは静かな水流を好むため、穏やかな水流が最適です。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: チェリー・バーブには高品質なフレークフードや生きたエサ(ブラインシュリンプや赤虫)、冷凍エサを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ち、繁殖準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、安定した水温とpHを保つことが重要です。

スポーニング

繁殖時間: チェリー・バーブは通常、水温が24-28°Cで繁殖が活発になります。繁殖期にはオスが鮮やかな赤色に変わり、求愛行動を行います。

卵の数: メスは1回の産卵で20〜50個の卵を産むことがあり、卵は水草や底に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが重要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: チェリー・バーブは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の判別: オスは鮮やかな赤色で、ヒレが長くなる特徴があります。メスはやや丸みを帯びた体形をしており、繁殖期には腹部が膨らんで見えることがあります。

ストレス管理: チェリー・バーブは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。

Shopping Cart 0

No products in the cart.