クラウンキリーフィッシュ

Epiplatys annulatus

特徴と行動

外見:体長約2.5〜3.5cmの超小型魚。黒とクリーム色のストライプ模様に、オスの尾ビレは赤・青・黄色の縞模様が入ることから「ロケット」のような姿とも称される。

性格:非常に温和で小さく臆病な性格。単独でも静かに泳ぐが、複数での飼育により安心感が増す。

 

生息地

分布:西アフリカ(リベリア~シエラレオネなど)

環境:浅くて流れの緩やかな小川・湿地・落ち葉の溜まる水たまりなど

 

飼育個体数

ペアまたはトリオ(オス1:メス2)がおすすめ。複数でも可。

好む餌

極小の生餌(ブラインシュリンプ、ミジンコ)

冷凍赤虫の細かい部分、粉末フードなど

口が非常に小さいため、餌のサイズに注意

【行動】
水面近くを中心にゆったりと泳ぐ傾向

オスはヒレを広げて求愛ディスプレイを行う

小競り合いはあるが、大きな争いにはならない

ジャンプ力が高いためフタは必須

【特別なケア】
光が弱めの環境や浮き草のある水面レイアウトを好む

フィルターの水流は弱めが理想(スポンジフィルターなど)

水質悪化に弱いため、定期的な少量の水換えを心がける

卵は水草やモス、産卵床に産みつけるため繁殖も比較的容易

 

【他の魚との相性】
相性 内容
◎ 小型ラスボラ、ピグミーコリドラス、シュリンプ類など非常に温和な魚
△ 活発すぎる魚や口の大きな魚(グラミー、テトラ)とは避ける
× ベタ、エンゼルなど攻撃性のある魚種とは混泳不可

 

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: クローン・キリーフィッシュの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や隠れ場所を提供し、ストレスを減らす環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は2-8 dGH、pHは6.5-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、穏やかなスポンジフィルターを使用します。クローン・キリーフィッシュは静かな水流を好むため、穏やかな水流を保つことが大切です。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: クローン・キリーフィッシュには生きたエサや冷凍エサ(ブラインシュリンプや赤虫)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ち、繁殖準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるため、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: クローン・キリーフィッシュは、温暖な水温(24-28°C)で繁殖が活発になります。通常、朝方や水温が適温(24-28°C)で繁殖が見られます。

卵の数: メスは1回の産卵で10〜20個の卵を産むことがあります。卵は水草や底に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約2〜3日で孵化します。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが重要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: クローン・キリーフィッシュは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の判別: オスは鮮やかな色を持ち、ヒレが大きくなります。メスはやや小さく、丸みを帯びた体形をしています。繁殖期にはメスが卵を抱えており、腹部が膨らんで見えます。

ストレス管理: クローン・キリーフィッシュは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。

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