コロンビアン・テトラ
Hyphessobrycon columbianus
特徴と行動
銀青色に輝く体色と赤く染まるヒレが非常に美しい中型テトラ。
健康状態や光の当たり方で、体がメタリックブルーに強く発色する。
活発で丈夫だが、やや気が強く、混泳相手を選ぶ必要がある。
群れで泳がせると落ち着きやすい。
生息地
南米：コロンビア（マグダレナ川流域など）
やや流れのある清流～支流に分布
適正飼育数
6匹以上（群れで安定、同種間の小競り合い軽減）
好む餌
フレークフード、顆粒タイプの人工餌
冷凍赤虫、ブラインシュリンプなど
雑食性で餌付きが良く、栄養バランスの取れた餌が発色に効果的
【行動】
中層を活発に泳ぎ回る
やや攻撃的になる個体もおり、小型温和種との混泳は注意
同種同士ではヒレを広げてディスプレイすることもある
群れで飼うことで攻撃性が分散され、落ち着きやすくなる
【特別なケア】
ヒレをつつきやすい魚（グッピー、ベタ）との混泳は避ける
遊泳スペースを確保するため、広めの水槽と水草のバランスが重要
水質は安定していれば幅広く対応可能
週1回の換水（20〜30％）を目安に水質維持
【他の魚との相性】
相性良好：コリドラス、オトシンクルス、コンゴテトラ、レインボーフィッシュなどやや大きめで活発な魚
相性注意：ネオンテトラ、ラスボラ、シュリンプ類など小型・おとなしい生体
ブリーディングセッティング
別のブリーディングタンク: コロンビアテトラの繁殖には、最低でも20ガロン（約76リットル）のタンクが推奨されます。水質パラメーター: 水は中程度の硬度（6-12 dGH）、pH6.0-7.5が理想的です。ろ過: 穏やかなろ過が必要です。スポンジフィルターや軽い外部フィルターを使用し、強い水流を避けます。底砂: 底には細かい砂や小石を使用し、水草や隠れ家を配置して繁殖に適した環境を提供します。水温: 24-28°C（75-82°F）の水温が理想的です。照明: 明るい照明を好みますが、強すぎない光を提供して環境を調整します。
繁殖のためのコンディショニング
食事: 高品質のライブ餌や冷凍餌（特にブラインシュリンプや赤虫）を与え、健康な状態を保ちます。
水替え: 定期的に水替えを行い、良好な水質を保ちます。特に繁殖期には水質の安定が非常に重要です。
繁殖
繁殖: コロンビアテトラは通常、繁殖期にオスがメスに対して鮮やかな色でアピールします。オスはメスに対して活発に求愛し、繁殖行動を示します。
卵: メスは水草や隠れ家に卵を産みつけます。1回の繁殖で最大100個の卵を産むことがあります。
親の移動: 親魚が卵を食べることがあるため、繁殖後に親魚を別のタンクに移すことが推奨されます。
稚魚のケア
孵化: 卵は約24-36時間で孵化します。
食事: 稚魚にはインフューゾリアや微細な餌（ブラインシュリンプ）を与えます。
水質: 稚魚のタンクでは清潔で安定した水質を維持することが非常に重要です。水質が悪化すると、稚魚が死亡する原因となります。
重要な考慮事項
年齢: コロンビアテトラは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。
性別の見分け方: オスはメスより小さく、繁殖期に鮮やかな色を持ちます。メスは比較的大きく、繁殖期には腹部が膨らむことがあります。
ストレス: 魚に過度のストレスを与えないようにし、安定した環境で繁殖を促進します。