ドゥボイシィ・シクリッド

Tropheus duboisi

特徴と行動

幼魚は黒地に白い水玉模様、成魚は青黒い体に青みがかった顔と黄色の帯を持つ、成長に伴って見た目が劇的に変化する珍しい種。

トロフェウス属の中でも性格がやや穏やかとされ、混泳にも取り組みやすい。

常に動き回り、群れで中層を活発に泳ぐ性質がある。

 

生息地

アフリカ・タンガニイカ湖(主に北部地域)

岩場が多く、アルカリ性の硬水に適応

 

適正飼育数

6匹以上の群れで飼育が理想(3匹以下は争いが激化)

 

好む餌

植物質の多いシクリッド用ペレット

スピルリナ含有フード

茹でたホウレンソウやズッキーニ(補助)

※動物性タンパクを多く与えると消化不良や腸疾患の原因に

 

【行動】
群れ意識が強く、単独飼育や少数飼育では激しく争う

底や岩場にテリトリーを持ちつつ、中層を活発に泳ぐ

オスはやや縄張り意識があり、繁殖期には闘争が見られる

 

【特別なケア】
岩組レイアウトで隠れ家や視界遮断を確保(争い軽減)

強力な濾過装置と定期換水(週2回・各25%以上)で水質を安定

水槽内にカルシウム分の多い砂・石を使用(pHと硬度維持)

病気に弱い面があるため、新魚導入時のトリートメント必須

 

【他の魚との相性】
相性良好:他のトロフェウス属、タンガニイカ湖産の温和なシクリッド

NG:マラウィ系や中南米シクリッド(pHが合わず攻撃性も異なる)

※混泳には同種同サイズ&同水域性の魚種を選ぶこと

 

ブリーディングセッティング

別のブリーディングタンク: ダブオイシシクリッドの繁殖には、最低でも50ガロン(約190リットル)のタンクが推奨されます。水質パラメーター: 水は硬度6-12dGH、pH7.8-8.6が理想的です。ろ過: 外部フィルターを使用して、水流を維持しながら良好な水質を保ちます。ダブオイシシクリッドは水質が安定している環境を好みます。底砂: 底には細かい砂を使用し、水草や岩を配置して隠れ家を作り、魚が落ち着ける場所を提供します。水温: 24-28°C(75-82°F)の水温が理想的です。照明: 明るい照明を好みますが、適度な強さの光を提供し、繁殖に適した環境を作ります。

 

繁殖のためのコンディショニング

食事: 高品質のライブ餌や冷凍餌(特に赤虫やブラインシュリンプ)、野菜(ズッキーニやほうれん草など)を与え、健康な状態を保ちます。

水替え: 定期的に水替えを行い、清潔で安定した水質を保ちます。特に繁殖期には水質を安定させることが重要です。

 

繁殖

繁殖: ダブオイシシクリッドは、通常、オスがメスに対して求愛行動を行います。オスは鮮やかな色を持ち、メスを引き寄せるために積極的にアピールします。

卵: メスは通常、岩や隠れ家に卵を産みつけます。1回の繁殖で40-100個の卵を産むことがあります。

親の移動: 親魚は卵を食べないことがあるため、繁殖後に親を別のタンクに移すことは推奨されません。親は卵を守り続け、孵化後の稚魚も保護します。

 

稚魚のケア

孵化: 卵は通常、4-6日で孵化します。

食事: 稚魚にはインフューゾリアや微細な餌(ブラインシュリンプ)を与えます。

水質: 稚魚のタンクでは、清潔で安定した水質を維持することが非常に重要です。水質が悪化すると、稚魚が死亡する原因となります。

 

重要な考慮事項

年齢: ダブオイシシクリッドは通常、6ヶ月以上で繁殖可能です。

性別の見分け方: オスはメスよりも大きく、体色が鮮やかで、繁殖期にはさらに明るくなります。メスは比較的小さく、繁殖期に腹部が膨らむことがあります。

ストレス: 魚に過度のストレスを与えないようにし、安定した環境を維持して繁殖を促進します。

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