エレクトリックイエロー・シクリッド

Labidochromis caeruleus

特徴と行動

全身が鮮やかなレモンイエローで発色が非常に美しいマラウイ湖原産の小型アフリカン・シクリッド。

尾びれや背びれに黒色の縁取りが入り、色のコントラストが映える。

シクリッドの中では比較的温和で、混泳も可能な人気種。

岩の隙間や洞窟に縄張りを持ち、その周辺で活発に動く。

生息地

アフリカ・マラウイ湖(タンザニア、マラウイ、モザンビークの国境湖)

岩礁地帯の中層~底層に生息

適正飼育数

 1ペアまたは複数匹で縄張りを分散する混泳

好む餌

アフリカンシクリッド用の浮上性ペレット

スピルリナ入りの植物質メインのフード

時々ブラインシュリンプ、冷凍餌などを与えて栄養バランスを取る

高タンパク過多は消化不良や内臓疾患の原因になるため注意

 

【行動】
中層〜底層で活発に泳ぐ

岩や洞窟を中心に縄張りを持ち、その範囲内では攻撃的になることも

単独ではやや神経質。数を多く入れて分散させると平和になる傾向

繁殖時には口内保育を行い、メスが卵と稚魚を口の中で守る

【特別なケア】
サンゴ砂や石灰岩を使用してpH・硬度を維持

レイアウトは岩組メインで隠れ家・視界の遮断ができる構成が理想

他のアフリカンシクリッドとの混泳は、サイズ・性格・水質条件を合わせることが重要

定期的な水換え(週20~30%)で硝酸塩の蓄積を防ぐ

 

【他の魚との相性】
○:他のマラウイ湖産のMbuna系シクリッド(ゼブラ系、デメソニ、レッドゼブラなど)

△:南米シクリッド、グッピー、小型テトラなど軟水種・小型魚との混泳は不可

△:他の同色・同形状の魚にはやや攻撃的になることも

繁殖セットアップ

エレクトリックイエローシクリッドの繁殖には、最低でも30ガロンのタンクが推奨されます。タンクには十分な隠れ場所と、岩を使ったシェルターを提供します。水は硬水で、硬度は12-18 dGH、pHは7.5-8.5が理想です。水温は24-28°C (75-82°F)の範囲が最適です。強力なろ過装置を使用し、安定した水質を保つことが大切です。流れが強すぎないように注意します。細かい砂や小石を使用し、タンク内に岩やシェルターを配置して、魚が隠れる場所を提供します。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用して、魚が活発に泳げる環境を作ります。ただし、強すぎないように調整します。

繁殖準備

高品質のフレーク、ペレット、ライブフィッシュや冷凍ブラインシュリンプを与えて、十分に栄養を与えます。繁殖前には特に高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。水温やpHも安定させることが重要です。

 

産卵

エレクトリックイエローシクリッドは通常、朝や昼の間に産卵します。繁殖期になると、オスは鮮やかな色が強調され、メスを引き寄せます。メスは約20-50個の卵を産むことがあり、卵は岩の隙間やシェルターの中に産み付けられます。親魚は通常、卵を守りますが、メスが卵を保護している間は親魚を取り出す必要はありません。しかし、他の魚が卵を食べることを防ぐために注意が必要です。

 

稚魚の世話

卵は約3-5日で孵化します。その後、稚魚はメスの口の中で育てられることが多いです孵化した稚魚にはインフュソリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、小さなペレットや冷凍餌を与えます。稚魚用タンクで水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。

 

重要な考慮事項

エレクトリックイエローシクリッドは通常、6ヶ月から1年で繁殖可能です。オスは鮮やかな黄色で、体がスリムで、背鰭が大きく発達しています。メスはオスよりも色が淡く、丸みを帯びていて、腹部が膨らんでいます。エレクトリックイエローシクリッドはストレスに敏感です。過密飼育や急激な水質の変化を避け、安定した環境を提供することが重要です。

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