ファイブバンド・バーブ

Puntius pentazona

特徴と行動

体長約4~5cmの小型のバーブ。

名前の通り、体側に5本のはっきりとした黒い縞模様が特徴。

見た目がタイガーバーブと似ているが、性格は温和で混泳に向く。

群れで泳ぐことを好み、活発に中層を移動する。

生息地

東南アジア(マレーシア、スマトラ島、ボルネオ島)

森林に囲まれたブラックウォーターの流れの緩やかな小川や湿地

 

適正飼育数

6匹以上の群れ飼育が望ましい

好む餌

人工飼料(フレーク、小粒ペレット)

冷凍赤虫、ブラインシュリンプ、ミジンコなど

雑食性で餌付きは良好。色揚げ用フードで発色も向上

【行動】
中層を活発に泳ぐが、他魚を追い回すことはほとんどない

群れでの行動を好み、単独飼育だと臆病になる

繁殖期にはオスがより明るい体色になり、追尾行動が見られる

 

【特別なケア】
ブラックウォーター環境(流木、アーモンドリーフなど)を好む

植栽水草とも相性が良く、自然風レイアウトに馴染む

水質は安定していれば幅広く適応

強い水流は避けること

【他の魚との相性】
非常に良好:テトラ、ラスボラ、コリドラス、小型レインボーフィッシュ、シュリンプなど

NG:特に無し。ただし活発すぎる魚(スマトラなど)とはやや注意

 

繁殖セットアップ

ファイブバンデッドバーブの繁殖には、最低でも30-40ガロンのタンクを推奨します。水は柔らかく、中程度の硬度(5-12 dGH)、pHは6.5-7.5が理想です。スポンジフィルターが適しており、水流が強すぎないように調整します。細かい砂または小石を使用します。繁殖用には植物の根や岩などを配置してシェルターを提供します。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。適度な照明が必要ですが、強い光を避けることが望ましいです。

繁殖準備

高品質のフレーク、ライブ餌(ブラインシュリンプやインフゾリア)、冷凍餌を与えて、魚の健康を維持します。水質の維持と健康な繁殖環境を保つため、定期的な水換えが必要です。

 

産卵

ファイブバンデッドバーブは朝方に産卵することが多いです。メスは約100-200個の卵を産むことができます。卵を保護するため、親魚は産卵後に取り出します。親魚が卵を食べることがあるため、注意が必要です。

 

稚魚の世話

卵は約24-36時間以内に孵化します。稚魚にはインフュソリアや非常に細かいブラインシュリンプ、または専用の稚魚用の餌を与えます。稚魚のために清潔な水質を維持し、適切な酸素供給を行います。

 

重要な考慮事項

ファイブバンデッドバーブは6ヶ月以上で繁殖可能ですが、1年ほどで最も安定した繁殖が可能です。オスはメスよりも色が鮮やかで、体がスリムで細長いです。メスは体がふっくらしており、特に卵を抱えている時に見分けやすいです。過度のストレスは繁殖を妨げることがあるため、安定した環境で飼育し、他の魚との相性にも注意を払いましょう。

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