フォークテイル・ブルーアイ・レインボーフィッシュ
Pseudomugil furcatus
特徴と行動
オスは明るい青い目と黄色味を帯びた透明な体色、フォーク状の尾びれが特徴的です。メスはやや地味な色合い。活発に泳ぎ回るが、攻撃的ではなく、他種との混泳にも適しています。小型の群泳魚で、5匹以上で飼うと自然な行動を見せやすいです。小型のプランクトンや微小なフードを好む。
生息地
自然分布：ニューギニア島南東部の小川や森林の小水域。
環境：清流や低流速の小川、浅くて植物が豊富なエリア。
適正飼育数
6匹以上（群れで安定）
好む餌
微細な人工飼料（マイクロペレット）
ブラインシュリンプ（幼生）
ミジンコ
冷凍または生のプランクトン系フード
【行動】
平和的
群泳性が強く、単独ではストレスを感じやすい
活発でよく泳ぐが、流れが強すぎると疲弊する
オス同士で小競り合いすることもあるが深刻ではない
【特別なケア】
水流はやや弱めが理想（スポンジフィルター推奨）
水草や流木で隠れ家やナチュラルな環境を整えると安心しやすい
毎週の部分換水（20〜30%）を徹底
水質急変に弱いため、点滴法などで水合わせすることが望ましい
【他の魚との相性】
小型で温和な魚種（例：ラスボラ、ネオンテトラ、エンバー・テトラなど）と相性良好
大型魚や攻撃的な魚との混泳は不可
ブリーディングセットアップ
ブリーディングタンク: フォークテール・ブルーアイ・レインボーフィッシュの繁殖には、最低でも20ガロン（約75リットル）の水槽が推奨されます。水槽には水草や隠れ場所（岩やシェル）を提供し、リラックスできる環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水〜中硬水（pH 6.5-7.5）、硬度は5-12 dGHが理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、穏やかなスポンジフィルターを使用します。フォークテール・ブルーアイ・レインボーフィッシュは静かな水流を好むため、穏やかな水流を保つことが重要です。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C（75-82°F）の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。
繁殖準備
食事: フォークテール・ブルーアイ・レインボーフィッシュには生きたエサや冷凍エサ（ブラインシュリンプや赤虫）、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ち、繁殖準備を整えます。
水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。
スポーニング
繁殖時間: フォークテール・ブルーアイ・レインボーフィッシュは通常、水温が24-28°Cの時に繁殖が活発になります。繁殖期には、オスがメスを引き寄せ、求愛行動を行います。通常、朝方に産卵が行われます。
卵の数: メスは1回の産卵で50〜100個の卵を産むことがあり、卵は水草や底に産みつけられます。
親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。
稚魚の世話
孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。
餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。
水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが必要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。
重要な考慮点
年齢: フォークテール・ブルーアイ・レインボーフィッシュは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。
性別の判別: オスは鮮やかな色を持ち、尾びれに特徴的なフォーク形状があります。メスは丸みを帯びた体形をしており、オスよりやや大きく、繁殖期には腹部が膨らんで見えることがあります。
ストレス管理: フォークテール・ブルーアイ・レインボーフィッシュは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。