メタルスキン・ブルーテール

Pterophyllum scalare

特徴と行動

体表が金属的な光沢(シルバー〜ブルー)を帯び、尾びれが鮮やかなブルーに発色する観賞魚。

改良品種のため個体差があり、光の当たり方や角度で色の変化が楽しめる。

性格は非常に温和で、群泳を好み、他魚との混泳にも適す。

人によく慣れ、エサの時間になると積極的に寄ってくる。

生息地

自然界には存在せず、東南アジアやヨーロッパでの商業ブリード個体が主流。

 

適正飼育数

 3匹以上(オス1:メス2~3が理想、単独でも可)

好む餌

フレーク、小粒ペレット、冷凍赤虫、ブラインシュリンプ

植物質を含む餌(スピルリナ系)で健康維持と発色向上が期待できる

少量をこまめに与えるのが理想

【行動】
中層~上層を活発に泳ぐ

縄張り争いはほとんどなく、群れで泳ぐと魅力倍増

オスはメスに求愛行動を見せるが、しつこい場合は分離が必要

【特別なケア】
水質は比較的寛容だが、水換えは週1回20〜30%で安定維持

水草や流木を配置することで落ち着きと発色向上に寄与

ブリード目的の場合、オスとメスの分離管理が望ましい

【他の魚との相性】
◎:ネオンテトラ、ラスボラ、エンゼルフィッシュ(小型種)、コリドラス

△:ベタ、スマトラなどフィンバイターとは相性に注意

×:エビとの混泳は、稚エビが捕食される可能性あり

繁殖セットアップ

メタルスキン・ブルーテール・グッピーの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には水草や小さなシェルターを配置して、魚が隠れられる場所を提供します。特に繁殖期にはメスがリラックスできる場所が重要です。水は中程度の硬度(6-12 dGH)、pHは7.0-8.0が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。穏やかなろ過装置を使用して水質を清潔に保ちます。強い水流は避け、水流が穏やかで安定した環境を提供します。細かい砂や小石を底砂として使用します。水草やシェルターを配置して、繁殖環境を提供します。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用して水草の育成を促進します。強い直射日光は避け、適度な明るさに調整します。

 

繁殖準備

高品質のフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプやミジンコなど)を与えて健康状態を維持します。繁殖期には高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前には水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

メタルスキン・ブルーテール・グッピーは、オスがメスに求愛することで繁殖を開始します。オスはメスに対して求愛行動を行い、尾ひれを広げて美しいディスプレイを見せます。メスは体内で卵を孵化させ、稚魚を直接産みます。メタルスキン・ブルーテール・グッピーは卵胎生の魚で、メスは卵を体内で孵化させ、稚魚を直接生みます。1回の出産で数匹から数十匹の稚魚を産むことがあります。親魚は稚魚を守りませんので、産卵後、稚魚が親魚によって食べられるのを防ぐために、親魚を取り出すことをお勧めします。

 

稚魚の世話

メタルスキン・ブルーテール・グッピーは卵胎生なので、卵はメスの体内で孵化します。孵化した稚魚はすぐに泳ぎ始めます。稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、小さな冷凍餌やドワーフクレクレを与えることができます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。

 

重要な考慮事項

メタルスキン・ブルーテール・グッピーは通常、2~3ヶ月で繁殖が可能になります。オスはメスより小さく、鮮やかな色合いを持ち、尾びれが長く広がっています。メスは比較的大きく、体色がオスほど鮮やかではなく、丸みを帯びた体型をしています。グッピーはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化が繁殖に悪影響を与えることがあります。安定した環境と適切な水質が繁殖を促進するため、非常に重要です。

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