ネオンドワーフレインボーフィッシュ
Melanotaenia praecox
特徴と行動
外見：体長約4〜6cmの中型小魚。体色は青白く輝くメタリックブルーで、オスは赤いヒレ、メスはやや透明〜オレンジのヒレを持つ。名前通り「ネオン」のような光沢が魅力。
性格：非常に温和で活発。群れでよく泳ぎ、常に水槽中層を賑やかに動く。初心者にも飼いやすい。
生息地
分布：インドネシア・ニューギニア（マンベラモ川流域など）
環境：流れが穏やかで水草の多い透明な淡水域
飼育個体数
5匹以上（ペアまたは小グループで群泳推奨）
好む餌
人工飼料（フレーク、小粒ペレット）
ブラインシュリンプ、冷凍赤虫、ミジンコなどで発色が向上
食欲旺盛で餌付けしやすい
【行動】
平和的で混泳向き。他魚を追い回すことはほとんどない
群れで中層を泳ぐ習性があり、空間を広く使った水槽に最適
オス同士が軽く競い合うように泳ぐ「ディスプレイ行動」も魅力
【特別なケア】
水質の急変にはやや敏感なため、**定期的な少量水換え（週1回1/4程度）**が理想
十分な遊泳スペースと、水草や流木などで落ち着けるエリアのバランスが重要
美しい発色のために、**良質な餌と弱めの照明（＋背景暗め）**が有効
【他の魚との相性】
ネオンテトラ、コリドラス、ラスボラ、プラティなどと非常に良好
ベタ、アピストなど気性の強い魚種とは慎重に（ヒレをつつく可能性あり）
ブリーディングセットアップ
ブリーディングタンク: ネオン・ドワーフ・レインボーフィッシュの繁殖には、最低でも20ガロン（約75リットル）の水槽が推奨されます。水槽には水草や隠れ場所を提供し、繁殖中にストレスを減らせる環境を整えます。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は2-6 dGH、pHは6.5-7.5が理想的です。フィルター: 水流は穏やかに保ち、スポンジフィルターを使用することが推奨されます。強い水流を避けてください。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C（75-82°F）の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。
繁殖準備
食事: ネオン・ドワーフ・レインボーフィッシュには高品質なフレークフードや生きたエサ（ブラインシュリンプや赤虫）を与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的に繁殖準備を整えます。
水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けます。
スポーニング
繁殖時間: ネオン・ドワーフ・レインボーフィッシュは、温暖な水温（24-28°C）で繁殖が活発になります。繁殖期にはオスがメスを引き寄せ、求愛行動が見られます。通常、早朝に産卵が行われます。
卵の数: メスは1回の産卵で30〜100個程度の卵を産むことがあり、卵は水草や底に産みつけられます。
親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すと良いでしょう。
稚魚の世話
孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。
餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。
水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが重要です。水換えを頻繁に行い、安定した水質を保ちましょう。
重要な考慮点
年齢: ネオン・ドワーフ・レインボーフィッシュは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。
性別の判別: オスは鮮やかな色合いと細長い体を持ち、繁殖期にはより鮮やかな色を見せます。メスはやや丸みを帯びており、腹部が膨らむことがあります。
ストレス管理: ネオン・ドワーフ・レインボーフィッシュは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。