OBピーコックシクリッド

 Aulonocara sp.

特徴と行動

マラウィ湖原産のアウロノカラ属をベースに、メトリアクリマ属などとの交雑により生まれた人工改良品種。

体色は赤、オレンジ、黄色、青、黒の**マーブル模様(斑点柄)**で、個体差が非常に大きい。

特にオスは派手で、観賞価値の高い個体が多い。

性格はやや荒く、縄張り意識・攻撃性はノーマルピーコックより強め。

活発でよく泳ぎ、岩の間に縄張りを作る傾向がある。

 

生息地

人工改良品種(観賞魚ブリード)

原種由来の分布地はアフリカ・マラウィ湖

 

適正飼育数

オス1:メス2〜4のハーレム飼育、または単独

好む餌

マラウィシクリッド専用フード(スピルリナなど植物質主体)

色揚げフード(カロチノイド含有)、冷凍ミジンコなども可

動物性の餌(赤虫、クリル等)は与えすぎ注意(消化不良リスク)

【行動】
活発で、中〜下層をメインに泳ぎ、縄張りを確保しようとする

オス同士では威嚇や小競り合いもあるが、広めの水槽なら調整可能

水槽環境が良好であれば発色がどんどん鮮やかになる

 

【特別なケア】
石組み・シェルターを複数配置して視界を遮るレイアウトが理想

弱酸性寄りの水質や急激なpH変化には弱い → 水質は安定重視

発色を強く出すには照明と背景色(水槽内の配色)も工夫が必要

 

【他の魚との相性】
◎:他のアウロノカラ種、比較的温和なムブナ類(イエローストライプなど)

△:過度に攻撃的なマラウィ系(マソボ、ジョハニなど)とは衝突の可能性

×:シュリンプ、小型魚(捕食される)/南米シクリッド(環境が合わない)

 

繁殖セットアップ

OBピーコック・シクリッドの繁殖には、最低でも55ガロン(約200リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には隠れ場所やシェルターとして岩や流木を配置し、魚がリラックスできる環境を作ります。繁殖期にはメスが隠れられる場所が特に重要です。水は硬水で、硬度は10-15 dGH、pHは7.5-8.5が理想的です。水温は26-30°C (78-86°F)が最適です。強力なろ過装置を使用し、水質を清潔に保ちますが、過度な水流は避けるようにします。スポンジフィルターや高性能フィルターを使用することが推奨されます。底砂には細かい砂を使用し、隠れ場所として岩や流木を配置します。OBピーコック・シクリッドは広いスペースと隠れ場所を好むため、環境作りが非常に重要です。水温は26-30°C (78-86°F)に設定します。照明は強すぎないように調整します。OBピーコック・シクリッドは比較的落ち着いた環境を好むため、過度に明るい光は避けます。

 

繁殖準備

高品質のフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプやミジンコ)を与えて、健康状態を維持します。繁殖期には高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるため、定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前に水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

OBピーコック・シクリッドは通常、水温と水質が安定すると繁殖を始めます。オスは鮮やかな色を出し、メスに対して求愛行動を行います。オスはメスを巣穴に誘い、メスが産卵を行います。メスは約20~50個の卵を産むことがあり、卵は巣の中に産み付けられます。オスは卵を受精させ、その後卵を守ります。OBピーコック・シクリッドは比較的親魚が卵を守るため、親魚を取り出す必要はあまりありません。親魚は卵や稚魚を守り続けることが多いですが、他の魚が卵を食べないよう注意することが重要です。

 

稚魚の世話

卵は約3-4日で孵化します。孵化した稚魚は親の保護下で育てられます。稚魚は非常に小さいため、最初はインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、小さな冷凍餌やドワーフクレクレを与えることができます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。

 

重要な考慮事項

OBピーコック・シクリッドは通常、1歳半から2年で繁殖が可能になります。オスはメスよりも小さく、鮮やかな色合いを持ち、ひれが広がっています。メスは比較的小さく、体色がオスほど鮮やかではなく、体が丸みを帯びています。OBピーコック・シクリッドはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化を避け、安定した環境で飼育することが非常に重要です。

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