コリドラス・パレアタス

Corydoras paleatus

特徴と行動

外見:体長5~7cm。全体的にグレーがかった体色に、**黒褐色の不規則な斑点模様(pepper=胡椒)**が全身に散るのが特徴。

性格:非常に温和で平和的。底面を常に泳ぎ回りながら餌を探す姿が人気。

行動:昼行性で、群れでの行動を好む。時おり水面に浮上して空気を吸う「腸呼吸」をする。

 

生息地

分布:南アメリカ(アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルなどの河川)

環境:流れの穏やかな川の底。冷涼で酸素の多い環境を好む

 

飼育個体数

 3匹以上(5匹以上でより自然な行動)

好む餌

沈下性のコリドラス専用タブレット

冷凍赤虫、イトミミズ、ブラインシュリンプなど動物性餌料

残餌も食べるが、定期的に直接餌を与えることが必要

【行動】
平和的かつ社交的:他の魚との混泳に非常に向いている

群れで行動し、底面を探索して餌を探す

時折急浮上して空気呼吸を行う(驚かなくてOK)

 

【特別なケア】
底床はやわらかい砂(田砂、川砂など)を使用してヒゲを保護

強い水流は避け、隠れ家(流木・水草)を複数用意

水質悪化にやや敏感なため、定期的な水換えと底掃除が重要

エアレーションまたは酸素供給の良いフィルターが望ましい

 

【他の魚との相性】
非常に良好:ネオンテトラ、ラスボラ、エビ、小型プレコなどと混泳可

攻撃性のある魚(ベタのオス、大型シクリッド)は避ける

 

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: ペッパード・コリドラスの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や小さな岩を提供し、隠れ場所を作ることでストレスを減らし、リラックスできる環境を整えます。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は2-10 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、スポンジフィルターを使用します。ペッパード・コリドラスは穏やかな水流を好みます。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は22-28°C(72-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明で問題ありませんが、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: ペッパード・コリドラスには生きたエサや冷凍エサ(赤虫やブラインシュリンプ)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ちます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: ペッパード・コリドラスは、温暖な水温(24-28°C)で繁殖が活発になります。通常、夜間に産卵が行われます。

卵の数: メスは1回の産卵で数十個の卵を産むことがあります。卵は水草や岩、底に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別のタンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約24-48時間で孵化します。

餌: 稚魚には微細なインフューソリアやブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが必要です。水換えを頻繁に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: ペッパード・コリドラスは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の判別: オスはメスより細長く、メスはやや太く、繁殖期には腹部が膨らみます。

ストレス管理: ペッパード・コリドラスは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。

Shopping Cart 0

No products in the cart.