レッドビーシュリンプ

Caridina cantonensis

特徴と行動

外見:赤と白の縞模様が特徴の小型淡水エビ

模様タイプ:バンド・日の丸・モスラ・進入禁止など、品種による模様の多様性あり

サイズ:成体で2〜3 cmほどの小型種

行動:群れで穏やかに活動し、水草や底床を這いながら餌を探す

性格:温和でおとなしい。群れ行動を好む

活動時間:昼夜問わず活動的

生息地

起源:東南アジア原産のビーシュリンプ(野生種)を日本で改良

生息環境:流れの緩やかな山間の清流を再現した環境が最適

 

適正個体数

5~20匹/30cm水槽(密度高すぎに注意)

好む餌

専用シュリンプフード(高品質プロバイオ系が理想)

茹でたほうれん草、ズッキーニ、かぼちゃ

バクテリア系の餌(プレタブ、エビ玉など)

食べ残しは必ず除去し水質悪化を防止

 

【行動】
基本は底床を這いながら微生物・藻類・餌を食べる

小競り合いはないが、繁殖時のオスがメスを追いかける様子が見られる

活動範囲は水槽全体。流木や水草レイアウトとの相性が良い

 

【特別なケア】
ソイル系底床推奨(pHを安定的に弱酸性に保つ)

夏場は冷却ファンやクーラーで温度管理必須

RO水+ミネラル調整による水作りが理想的

週1回の換水(TDS・pH変化に注意しながら10~20%)

稚エビの隠れ場所としてウィローモスなどの細かい水草が有効

 

【他の魚との相性】
小型温和魚(例:ラスボラ、ピグミーコリドラス)とは混泳可能

捕食性のある魚(グラミー、ベタ、エンゼルフィッシュなど)との混泳は非推奨

単独飼育または同種複数飼育がベスト

繁殖セットアップ

分けた繁殖タンク: Red Bee Shrimp の繁殖には、20〜30ガロンのタンクが適しています。小さなタンクでも繁殖可能ですが、エビの数が多くなると、水質管理が重要になります。水質パラメータ: 水は軟水から中硬度で、pHは6.0〜6.8、温度は22〜26°C(72〜79°F)が理想です。水質はエビにとって非常に重要なため、安定した水質を維持することが求められます。ろ過: エビには強い水流は好まれません。スポンジフィルターが最適です。フィルターが強すぎるとエビが流されてしまう可能性があるため、弱めに設定しましょう。底材: 底材はソイルを使用することが一般的で、エビにとって好ましい水質を維持できます。また、ソイルには有益なバクテリアが住み、アンモニアを分解します。照明: 明るすぎない適度な照明を使用します。エビはストレスに弱いため、過度な光を避け、安定した環境を作ることが重要です。

 

繁殖のための条件付け

餌: エビには高品質な専用のエビフードを与えます。ライブ餌(ミジンコやインフューゾリア)も与えると良いですが、主に専用のペレットタイプの餌が好まれます。過剰な餌は水質を悪化させる原因となるため、与えすぎに注意しましょう。

水替え: 水質を安定させるために、週に1回〜2回の水替えが推奨されます。水替え時に水温差が激しいとエビがストレスを受けやすいため、事前に水温を調整しておきます。

 

繁殖

繁殖時期: Red Bee Shrimp は一年中繁殖することができますが、温度や水質が安定している環境下で繁殖が活発になります。特にエビは繁殖期に雌のエビが抱卵を始めるサインを見逃さないようにしましょう。

卵の数: メスは1回の繁殖で20〜30個程度の卵を抱えることが一般的です。卵はメスの腹部に抱えられ、数週間で孵化します。

親の隔離: 一般的には、親を隔離する必要はありませんが、抱卵しているメスは他のエビや魚に攻撃されないように保護することが大切です。

 

稚エビのケア

孵化: 孵化した稚エビは、約2週間後に完全に成長し、親エビと同じ環境で過ごすことができます。孵化したての稚エビは非常に小さく、インフューゾリアや微細な餌を食べます。

餌: 稚エビには微細な餌を与え、成長するにつれて少し大きめのエビ専用のフードを与えます。

水質: 稚エビの成長には、清潔で安定した水質が不可欠です。水質が悪化すると稚エビが死んでしまう原因となりますので、定期的に水換えを行い、アンモニアや亜硝酸塩のレベルを低く保つことが重要です。

 

重要な考慮事項

年齢: Red Bee Shrimp は通常、6ヶ月〜1年ほどで繁殖可能になりますが、健康な状態であることが最も重要です。成熟した個体が繁殖に適しています。

性別の見分け方: オスとメスは色や体型で見分けがつきます。メスはオスよりも大きく、腹部が膨らんでいることがあります。メスの腹部が膨らんでいる場合は、卵を抱えている可能性が高いです。

ストレス: ストレスは繁殖に大きな影響を与えるため、急激な水温や水質の変化を避け、安定した環境を提供することが非常に重要です。また、他の攻撃的な魚やエビとの混泳を避けることが推奨されます。

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