ルビーバーブ

Puntius everetti

特徴と行動

成熟したオスは全身が深紅色に染まり、宝石のように美しい体色になることから「ルビー」と呼ばれる。

若魚やメスはやや地味で灰褐色〜オレンジだが、オスは婚姻色で劇的に変化。

バルブ属の中では比較的温和で、落ち着いた性格を持つ。

群れで泳ぐ習性があり、複数匹での飼育が美しさと安心感を引き出す。

 

生息地

スリランカの淡水河川

流れが穏やかで水草のある浅瀬や小川に生息

 

適正飼育数

5匹以上(オス複数・メス複数が理想)

 

好む餌

フレーク、小粒ペレット(色揚げタイプ)

冷凍赤虫、ブラインシュリンプなどで栄養強化

発色には動物性たんぱく+カロチノイド含有餌が効果的

 

【行動】
温和な性格だが、**オス同士で軽いディスプレイ(ヒレの広げ合い)**をする

単独より群れで飼うことでストレスが減り、発色も向上

中層〜底層を活発に泳ぎ、水草水槽にも適応

【特別なケア】
照明は中〜強めの光+暗めの底砂や背景で体色が引き立つ

背景やレイアウトはナチュラルに整えると落ち着く

繁殖も可能で、メスが水草に卵をばら撒き、親は卵を食べるため隔離育成が必要

 

【他の魚との相性】
○:コリドラス、ラスボラ、オトシンクルス、他の温和な小型魚

△:フィンをつつきやすい種類(スマトラ)とはやや注意

×:グッピーやベタなどヒレが長く弱い魚との混泳は避ける

 

繁殖セットアップ

ルビー・バーブの繁殖には、最低でも20ガロン(約75リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には隠れ場所を提供するために、水草や小さなシェルターを入れると良いです。水は柔らかく、中程度の硬度(5-12 dGH)、pHは6.0-7.5が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。弱めのろ過装置が適しており、水流が強すぎないように調整します。スポンジフィルターが最適です。細かい砂や小石を底砂として使用し、繁殖を促進するために、水草や小さな岩を配置します。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用し、水草の育成を促進します。適度な明るさに調整することが大切です。

繁殖準備

高品質のフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプやインフゾリアなど)を与え、健康状態を維持します。繁殖前には特に高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。水換えは特に繁殖前に行うことをお勧めします。

 

産卵

ルビー・バーブは通常、朝方に産卵します。水温や水質が安定していると繁殖が促進されます。メスは最大で100個以上の卵を産むことがあります。卵は水草の間や岩の隙間に産み付けられます。産卵後、親魚は卵を食べることがあるため、親魚はタンクから取り出すことが推奨されます。

 

稚魚の世話

卵は約24-48時間以内に孵化します。孵化した稚魚は底部に落ちて泳ぎ始めます。孵化した稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、小さな冷凍餌やドワーフクレクレを与えます。稚魚のタンクで水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。

 

重要な考慮事項

ルビー・バーブは約6ヶ月で繁殖可能です。オスは体が細長く、色が鮮やかな赤色やオレンジ色を帯びます。メスは体が丸みを帯び、オスよりも少し大きく、腹部が膨らんでいるのが特徴です。ルビー・バーブはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化を避け、安定した環境で飼育することが重要です。

 

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