スネークスキンバーブ

Barbus callipterus

特徴と行動

名前の通り、**蛇の鱗のような模様(黒い斑点が網目状に並ぶ)**が特徴の美しい小型バーブ。

ベースカラーはオレンジ〜赤褐色で、斑点模様とのコントラストが独特。

性格は比較的温和で、群れで泳ぐと美しさが引き立つ。

小型水槽でも映える体色と模様から、アクアリウム愛好家に人気のある種類。

 

生息地

インドネシア(ボルネオ島のカリマンタン)

水草の繁茂した酸性のブラックウォーター域(緩やかな流れ)

 

適正飼育数

6匹以上(群れ飼育が推奨)

 

好む餌

フレーク、小型ペレット(発色維持タイプ)

冷凍赤虫、ブラインシュリンプ、ミジンコなど

色揚げを意識した餌を与えると体色がより鮮やかになる

 

【行動】
中層〜下層を泳ぐことが多く、群れでの行動を好む

温和な性格で他魚に対して攻撃性は少ない

驚いたときは物陰に隠れるが、慣れると人懐こい行動も見せる

 

【特別なケア】
流木やアーモンドリーフでブラックウォーター環境を再現すると調子が上がる

水草や隠れ家を配置しつつ、泳ぐスペースも確保するレイアウトが理想

定期的な水換えで水質の安定を保つ(週20~30%)

 

【他の魚との相性】
○:コリドラス、ラスボラ、オトシンクルス、小型テトラ

△:フィンをかじる性格は少ないが、性格の荒いバーブとは避けるのが無難

混泳にはサイズ・性格のバランスが重要

 

繁殖セットアップ

スネークスキンバーブの繁殖には、最低でも30ガロン(約115リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には隠れ場所や水草を配置して、魚が安心できる環境を提供します。水は柔らかく、中程度の硬度(5-12 dGH)、pHは6.5-7.5が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。弱めのろ過装置が適しています。スポンジフィルターを使用し、水流を強すぎないように調整します。水質を清潔に保つために、フィルターは十分に強力である必要があります。細かい砂や小石を底砂として使用します。水草や岩を配置し、隠れ場所を提供します。繁殖用のシェルターを作るために、植物の根元や隙間を作ることが大切です。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用して、水草の育成を促進します。魚の活動が活発になる環境を整えるために、適度な明るさに調整します。

 

繁殖準備

高品質のフレーク、冷凍餌(ブラインシュリンプやミジンコなど)、ライブ餌を与えて、健康状態を維持します。特に繁殖前には高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前に水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

スネークスキンバーブは通常、早朝に産卵します。水温や水質が安定していると繁殖が促進されます。メスは100個以上の卵を産むことがあり、卵は水草や岩の隙間に産み付けられます。産卵後、親魚が卵を食べることがあるため、親魚をタンクから取り出すことが推奨されます。

 

稚魚の世話

卵は約24-48時間で孵化します。孵化した稚魚は非常に小さく、最初は非常に細かい餌(インフゾリアなど)を与える必要があります。稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、少しずつ他の餌を与えていきます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死亡する原因となるため、細心の注意を払いましょう。

 

重要な考慮事項

スネークスキンバーブは約6ヶ月で繁殖が可能になります。オスは体が細長く、色が鮮やかなオレンジや赤みを帯びます。メスは体が丸みを帯びており、腹部が膨らんでいます。スネークスキンバーブはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化を避け、安定した環境で飼育することが重要です。

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