ブラッディ・マリー・シュリンプ

Neocaridina heteropoda

特徴と行動

深紅色で透明感のある鮮やかなボディカラーが特徴の美しい観賞用シュリンプ。同じ「レッドチェリー系」と比べても、色の濃さ・艶感が際立つ高グレード個体。非常に小型で、水槽内をコケ取りしながら静かに活動する。単独でも、群れでも飼育可能。

生息地

改良品種のため自然界には生息しない

原種(野生型ネオカリディナ)は中国南部・台湾・東南アジアなどに分布

 

適正飼育数

5匹以上(群れ飼育が安定しやすい)

好む餌

コケ・バイオフィルム

シュリンプ専用フード(低タンパク・高ミネラル)

茹で野菜(ほうれん草、ズッキーニなど)

カルシウム源(カトルボーン、ミネラルブロック

【行動】
非常に温和で小型魚との混泳にも向く

底砂や水草上でせっせとコケを食べる

活発な夜行性傾向だが、日中も活動

繁殖はメスが卵を腹部に抱える→孵化まで世話をしないタイプ

 

【特別なケア】
銅を含む水質調整剤や薬剤は厳禁(致死性あり)

カルキ除去済みの水で飼育

フィルターの吸い込み防止にスポンジフィルター推奨

定期換水(週1で20~30%)と水温の安定が重要

稚エビの隠れ家としてモスやウィローモスを入れると◎

 

【他の魚との相性】
相性良好:ピグミーコリドラス、ラスボラ、オトシン、小型テトラ

注意:グラミー、ベタ、スマトラなどエビを捕食する魚種との混泳は避ける

小型魚との混泳でも、隠れ家が豊富であることが重要

 

ブリーディングセッティング

別のブリーディングタンク: ブラッディメアリーシュリンプの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)のタンクが推奨されます。水質パラメーター: 水は非常に柔らかく、硬度4-8dGH、pH6.5-7.5が理想的です。ろ過: スポンジフィルターを使用して穏やかなろ過を行い、強い水流を避けます。シュリンプは水流が強すぎるとストレスを感じやすいため、穏やかな環境が必要です。底砂: 底には細かい砂を使用し、水草や隠れ家を配置して繁殖に適した環境を提供します。水温: 22-28°C(72-82°F)の水温が理想的です。照明: 明るすぎない照明を使用し、シュリンプが隠れる場所を作るために水草を多く配置します。

繁殖のためのコンディショニング

食事: 高品質なシュリンプ専用フードや野菜(特にほうれん草やカボチャ)を与え、健康的な状態を保ちます。

水替え: 定期的に水替えを行い、水質を清潔で安定させます。特に繁殖前には水質の安定が非常に重要です。

 

繁殖

繁殖: ブラッディメアリーシュリンプは通常、繁殖条件が整うと自然に繁殖します。オスはメスに対して色鮮やかな赤色でアピールし、繁殖行動を示します。

卵: メスは水草や隠れ家に卵を産みつけます。1回の繁殖で約20-30個の卵を産むことがあります。

親の移動: 親魚が卵を食べないように、繁殖後に親魚を別のタンクに移すことが推奨されます。

 

稚魚のケア

孵化: 卵は約2週間で孵化します。

食事: 稚魚には微細な餌(インフューゾリアやブラインシュリンプ)を与えます。

水質: 稚魚のタンクでは、清潔で安定した水質を維持することが非常に重要です。水質が悪化すると、稚魚が死亡する原因となります。

 

重要な考慮事項

年齢: ブラッディメアリーシュリンプは通常、3〜4ヶ月で繁殖可能になります。

性別の見分け方: オスはメスより小さく、色が鮮やかな赤色を持っています。メスは比較的大きく、繁殖期には腹部が膨らむことがあります。

ストレス: 魚や水質に過度なストレスを与えないようにし、安定した環境を維持して繁殖を促進します。

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