エンペラーテトラ
Nematobrycon palmeri

特徴と行動
外見:体長約4~5cm。体色は紫がかったシルバーで、中央に黒い縦帯が走り、尾びれが王冠のように広がる。
オスはヒレが大きく色鮮やかになり、目の色もブルーに輝くことが多い。
性格:やや縄張り意識があり、オス同士では小競り合いも。ただし基本的には温和で、混泳も可能。
生息地
分布:コロンビア(アトランティコ州・マグダレナ川水系など)
環境:弱酸性~中性の透明度の高い淡水域。落ち葉や水草が多く、流れの緩やかな場所。
飼育個体数
5匹以上(オス多めだとヒレ比べの行動が見られる)
好む餌

小型魚用のフレーク・マイクロペレットなどの人工飼料
冷凍赤虫、ブラインシュリンプ、ミジンコなどを補助的に与えると発色が良くなる
【行動】
平和的だが、オス同士でヒレを広げ合う“ディスプレイ行動”が見られる
ゆったりとした泳ぎで水草水槽との相性が良い
群れる傾向はあるが、ネオンテトラなどよりは群泳性はやや弱め
【特別なケア】
照明をやや落とし気味+浮き草・水草多めのレイアウトが適している
フィルターは水流が強すぎないものを使用(オーバーフローより外部・スポンジ推奨)
強すぎる照明や混泳魚からのストレスでヒレが裂けることがあるため注意
【他の魚との相性】
温和な小型魚(ネオンテトラ、エンバーテトラ、コリドラス、ランプアイなど)とは混泳可能
ベタやアピストなどヒレをかじる魚・縄張り魚との混泳は避ける
ブリーディングセットアップ
ブリーディングタンク: エンペラー・テトラの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や隠れ場所を提供し、ストレスを減らす環境を整えます。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は1-6 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、スポンジフィルターを使用します。穏やかな水流が繁殖に適しています。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。
繁殖準備
食事: エンペラー・テトラには生きたエサや冷凍エサ(ブラインシュリンプや赤虫)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで繁殖準備を整えます。
水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。
スポーニング
繁殖時間: エンペラー・テトラは通常、早朝に産卵します。水温が24-28°Cの時に繁殖が活発になります。
卵の数: メスは1回の産卵で30〜50個の卵を産むことがあり、卵は水草や底に産みつけられます。
親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。
稚魚の世話
孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。
餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。
水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが必要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。
重要な考慮点
年齢: エンペラー・テトラは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。
性別の判別: オスは鮮やかな青い色と細長い体を持ち、メスは丸みを帯びた体形で、繁殖期には卵を抱えているため腹部が膨らみます。
ストレス管理: エンペラー・テトラは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。