グッピー・PRTD

Poecilia reticulata

特徴と行動

頭部〜体幹はプラチナ・ホワイト系

尾ビレ・背ビレが赤またはピンク色に染まる

「ダンボイヤー」と呼ばれる大型の胸ビレを持つ(横に大きく広がる)

性格:温和で小型魚との混泳に向く

観賞性:ヒレが大きく泳ぎがゆったりで、美しさが際立つ

生息地

原産地(原種):南アメリカ(トリニダード、ベネズエラなど)

改良背景:東南アジアを中心に観賞用として改良された人工品種。自然界には存在しない。

 

適正な飼育個体数

3ペア以上(オス1:メス2のバランスが理想)

 

好む餌

グッピー用人工フード(高たんぱく)

冷凍ブラインシュリンプ、イトメなど

野菜系補助食(ホウレンソウ、スピルリナ配合など)も効果的

【行動】
温和・群泳性あり

オスがメスを追いかける繁殖行動が活発

ダンボヒレにより泳ぎはやや緩やかで、ヒレを見せる行動が特徴的

 

【特別なケア】
大きなヒレを傷つけないよう流れを弱めに

ヒレかじりのある魚との混泳は避ける

ろ過をしっかり行い、水質を安定させる

照明と背面の色彩によって発色が引き立つ

 

【他の魚との相性】
混泳相性 対象種例
良好 プラティ、モーリー、小型テトラ、コリドラスなど温和種
注意 ベタ、スマトラ、シクリッドなど攻撃性のある魚種

 

繁殖セットアップ

グッピー PRTDの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には水草や小さなシェルターを配置し、隠れ場所を提供します。繁殖期にはメスがリラックスして産卵できる環境が必要です。水は柔らかく、硬度は4-8 dGH、pHは6.5-7.5が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。穏やかな水流を提供するために、スポンジフィルターを使用することが推奨されます。強い水流はストレスを与える可能性があるため、過度な水流は避けるように調整します。底砂には細かい砂や小石を使用します。水草や小さな岩を配置して、繁殖に適した隠れ場所を提供します。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。明るい照明を使用して水草の育成を促進します。強い直射日光は避け、適度な明るさに調整します。

 

繁殖準備

高品質なフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプやミジンコなど)を与えて健康状態を維持します。繁殖期には特に高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前には水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

グッピー PRTDは卵胎生の魚で、メスは卵を体内で孵化させ、稚魚を生みます。オスはメスに対して求愛行動を行い、繁殖期になるとメスに寄り添います。グッピー PRTDは卵胎生で、卵はメスの体内で孵化し、稚魚として直接生まれます。1回の出産で数十匹の稚魚を産むことがあります。グッピーは親が稚魚を守ることがないため、産卵後は親魚を取り出すことが推奨されます。稚魚が親魚に食べられないように保護します。

稚魚の世話

卵胎生のため、卵はメスの体内で孵化します。孵化した稚魚は親から直接生まれます。稚魚には非常に細かいブラインシュリンプやインフゾリアを与えます。稚魚が成長してきたら、小さな冷凍餌やドワーフクレクレを与えることができます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。

 

重要な考慮事項

グッピー PRTDは通常、2~3ヶ月で繁殖が可能になります。オスはメスよりも小さく、色が鮮やかで尾ビレが広がっています。メスは比較的大きく、腹部が膨らんでおり、繁殖期にはその膨らみが目立ちます。グッピーはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化が繁殖に悪影響を与えることがあります。安定した環境と適切な水質が繁殖を促進するため、非常に重要です。

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