マーブルド・パイド・アルジーイーター

Gyrinocheilus pennocki

特徴と行動

白・黒・灰色の**まだら模様(マーブルパイド)**が体全体に現れる個体。

通常のアルジーイーターよりも模様が華やかで鑑賞価値が高い。

活発に泳ぎ回り、コケ取り能力も高め。

フライングフォックス系であればやや俊敏で、混泳に気をつける必要あり

生息地

原種はタイ、マレーシア、カンボジア、インドネシアなど東南アジアの河川

本品種は養殖・選別改良個体で自然界には存在しない

 

適正飼育数

 1匹または3匹以上(2匹だとケンカしやすい)

好む餌

藻類、茶ゴケ、プレコタブ、沈下性ペレット

ゆでたズッキーニ・ホウレン草なども好む

コケ不足時には人工飼料の補助が必要

【行動】
水槽内を活発に泳ぎ、ガラスや流木の表面を舐めるようにコケを食べる

同種間では順位争いがあり、軽い追いかけ合いも

コリドラスなど底棲魚とテリトリーが重なると小競り合いになることも

 

【特別なケア】
フタ必須(ジャンプ性あり)

強めのろ過と適度な水流があると自然な行動を引き出せる

隠れ家や岩組み、水草を適度に配置してストレス軽減

長期飼育には安定した水質とコケ以外の餌の確保が重要

 

【他の魚との相性】
◎:ネオンテトラ、グラミー、ラスボラ、温和なバルブ系

△:同サイズの底棲魚(コリドラス、プレコ)とテリトリー重複に注意

×:小型エビ(捕食される可能性)、ベタ(ヒレかじりの可能性)

 

繁殖セットアップ

マーブル・パイド・アルジイーターの繁殖には、最低でも30ガロン(約115リットル)のタンクが推奨されます。タンク内には流木や岩を配置して、魚が隠れ場所を見つけられるようにします。水草や小石も加えて、繁殖環境を提供します。水は中程度の硬度(6-12 dGH)、pHは6.5-7.5が理想的です。水温は24-28°C (75-82°F)が最適です。強力なろ過装置を使用して水質を清潔に保ちますが、過度に強い水流は避け、穏やかな流れを保ちます。スポンジフィルターや高性能フィルターを使用することが推奨されます。底砂には細かい砂や小石を使用します。アルジイーターは底を這うことが多いため、掃除しやすく、清潔な環境を保つことが重要です。水温は24-28°C (75-82°F)に設定します。照明は比較的明るくても問題ありませんが、強すぎないように調整します。水草の育成も考慮して、適度な明るさを維持します。

 

繁殖準備

高品質のフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプやミジンコ)を与えて健康状態を維持します。繁殖前には高タンパク質の餌を与えることが特に重要です。水質を安定させるために定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前に水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

マーブル・パイド・アルジイーターは通常、水温が安定し、水質が最適なときに繁殖を始めます。オスはメスに対して積極的に求愛し、巣を作ってメスを誘います。オスはメスの近くに寄り、求愛行動を行います。メスは数十個の卵を産むことがあります。卵は水草や岩の間に産み付けられ、オスは卵を受精させ、その後卵を守ります。親魚は卵を食べることは少ないですが、他の魚が卵を食べないようにするため、親魚を取り出すことが推奨されます。

 

稚魚の世話

卵は約4-5日で孵化します。孵化した稚魚は非常に小さく、最初はインフゾリアや非常に細かい餌を与える必要があります。稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、少しずつ他の餌を与えることができます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうため、特に注意が必要です。

 

重要な考慮事項

マーブル・パイド・アルジイーターは通常、1歳以上で繁殖が可能です。オスはメスよりも小さく、鮮やかな色合いを持ち、ひれが長く広がります。メスはより大きく、繁殖期には腹部が膨らんでいます。マーブル・パイド・アルジイーターはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境の変化を避け、安定した環境で飼育することが非常に重要です。

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