プラチナ・エンゼルフィッシュ

Pterophyllum scalare

特徴と行動

全身が純白~メタリックな銀白色に輝く、美しい改良品種のエンゼルフィッシュ。

ヒレが長く優雅に泳ぐ姿は、まさに水中の天使。

性格は温和ながらもやや縄張り意識があり、特に繁殖期は攻撃的になることも。

通常のスカラレ系エンゼルと同じく、縦方向の泳ぎやすい高さのある水槽が好ましい。

 

生息地

改良品種のため自然界には存在しない

原種は**アマゾン川水系(南米)**の静かな流れのある水域に分布

 

適正飼育数

2〜5匹(奇数・奇数グループでの飼育が安定)

好む餌

小型ペレット、フレーク、冷凍赤虫、ブラインシュリンプ

雑食性で人工飼料にもよく慣れ、色揚げフードも効果あり

口に入るサイズの小魚やエビは食べるので注意

 

【行動】
中層を中心に優雅に泳ぎ、ガラス越しに人にもなつく

複数飼育では順位が形成され、時にヒレをつつく行動も

ペア形成後は、産卵板(葉・ガラスなど)に産卵し、稚魚を守る行動を取る

 

【特別なケア】
ヒレを傷めないために流れは穏やかに

水草との相性が良く、自然風レイアウトに適す

高さのある水槽がベター(体高があるため)

水質はなるべく安定させ、急変に注意(特にpH)

 

【他の魚との相性】
◎:ネオンテトラ(大きめ個体)、ラスボラ、コリドラス、グラミー

△:ヒレをかじる魚(スマトラ、バルブ類)は避ける

×:稚魚、シュリンプ、小型魚(捕食の可能性あり)

 

繁殖セットアップ

プラチナ・エンゼルフィッシュの繁殖には、最低でも30ガロン(約115リットル)のタンクが推奨されます。タンク内にはシェルターとして流木や岩、水草を配置し、魚が落ち着いて繁殖できる環境を提供します。プラチナ・エンゼルフィッシュは比較的大きな魚なので、広いスペースが必要です。水は中程度の硬度(6-12 dGH)、pHは6.5-7.5が理想的です。水温は26-30°C (78-86°F)が最適です。水流が強すぎないように、穏やかなろ過装置を使用することが推奨されます。強力なろ過装置を使用して水質を清潔に保ちますが、過度な水流は避けるようにします。底砂には細かい砂や小石を使用します。プラチナ・エンゼルフィッシュは底にいることが多いため、底砂を掃除しやすく保つことが重要です。隠れ場所として、流木やシェルターを提供することが大切です。水温は26-30°C (78-86°F)に設定します。明るい照明を使用して水草の育成を促進します。エンゼルフィッシュは比較的落ち着いた環境を好むため、強すぎない照明を使用します。

 

繁殖準備

高品質のフレークやペレット、ライブ餌(ブラインシュリンプ、ミジンコなど)を与えて、健康状態を維持します。繁殖前には特に高タンパク質の餌を与えることが重要です。水質を安定させるため、定期的に水換えを行い、清潔な環境を保ちます。繁殖前には水換えを行い、水質を最適に保つことが推奨されます。

 

産卵

プラチナ・エンゼルフィッシュは通常、安定した水温と水質が整うと繁殖を開始します。オスはメスに対して求愛行動を行い、メスに産卵を促します。オスはメスの近くに巣を作り、メスを誘います。メスは数十個の卵を産むことがあり、卵は水草や岩の隙間に産み付けられます。オスは卵を受精させ、その後卵を守ります。親魚は卵を守りますが、他の魚が卵を食べないように注意することが大切です。タンク内の環境を整え、親魚が卵を守りやすいようにします。

 

稚魚の世話

卵は約3-4日で孵化します。孵化した稚魚は最初は非常に小さく、親から保護されながら成長します。稚魚にはインフゾリアや非常に細かいブラインシュリンプを与えます。稚魚が成長してきたら、小さな冷凍餌やドワーフクレクレを与えることができます。稚魚用タンクでは水質を清潔に保ち、酸素供給を十分に行います。水質が悪化すると稚魚が死んでしまうことがあるため、特に注意が必要です。

 

重要な考慮事項

プラチナ・エンゼルフィッシュは通常、1歳半から2年で繁殖が可能になります。オスは鮮やかな色を持ち、ひれが大きく、特徴的な模様が現れます。メスはオスよりも大きく、腹部が膨らんでいます。繁殖期にはメスの腹部が明確に膨らみます。プラチナ・エンゼルフィッシュはストレスに敏感で、過密飼育や急激な環境変化は繁殖に悪影響を与えることがあります。安定した環境と適切な水質が繁殖を促進するため、非常に重要です。

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