レッドファントムテトラ

Hyphessobrycon sweglesi

特徴と行動

鮮やかな赤~赤褐色の体色に、丸みを帯びた透明感のあるヒレが特徴的。オスはヒレがやや大きく、メスは丸みが強くお腹がふっくらする。群れで泳ぐ性質があり、観賞性も高い。他種に対しては非常に温和で混泳向き。

 

生息地

南米:オリノコ川流域(ベネズエラ)

熱帯の黒水域(pHがやや低く、水草が豊富な緩やかな流れの小川)

 

適正飼育数

5匹以上(群泳が必要)

好む餌

フレークや微細粒タイプの人工飼料

冷凍赤虫・イトメ

ブラインシュリンプ

植物質も好むため、スピルリナ入りフードも可

 

【行動】
平和的で群れで行動する習性あり

オス同士で軽いディスプレイ(見せ合い)行動をするが、争いには発展しにくい

他の小型魚やエビとの混泳にも向く

水草や流木があるとより自然に振る舞う

 

【特別なケア】
水質はやや酸性を維持すると体色が鮮やかになる

ピートモスやアーモンドリーフを使って黒水気味にすると良好

定期的な換水(週20〜30%)とフィルターの適切な管理が重要

強い水流は避け、スポンジフィルターや弱めの流れが理想

 

【他の魚との相性】
ネオンテトラ、ラスボラ、エンバー、コリドラス、ドワーフグラミーなどと相性良好

攻撃的なシクリッドやフィンスナッパーとの混泳は避ける

ブリーディングセットアップ

ブリーディングタンク: レッドファントム・テトラの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や隠れ場所(小さな岩やシェル)を提供し、リラックスできる環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は4-8 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、穏やかなスポンジフィルターを使用します。レッドファントム・テトラは静かな水流を好むため、穏やかな水流を保つことが重要です。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: レッドファントム・テトラには生きたエサや冷凍エサ(ブラインシュリンプや赤虫)、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ち、繁殖準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: レッドファントム・テトラは通常、朝方や水温が適温(24-28°C)で繁殖が活発になります。

卵の数: メスは1回の産卵で30〜50個の卵を産むことがあり、卵は水草や底に産みつけられます。

親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが必要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: レッドファントム・テトラは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。

性別の判別: オスは細長く、鮮やかな色を持ち、繁殖期には色がさらに鮮やかになります。メスは丸みを帯び、腹部が膨らんで見えることがあります。

ストレス管理: レッドファントム・テトラは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。

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