アルビノコリドラス
Corydoras aeneus
特徴と行動
外見：白〜ピンクがかった体色と、赤い目が特徴。体形は一般的なコリドラス・アエネウス（青コリ）と同じ
行動：底床をせわしく動き回って餌を探す。群れでいると落ち着く
性格：非常に温和で他魚との混泳に最適。可愛らしい仕草も人気の理由
生息地
原種は南米（アルゼンチン、ブラジル、コロンビアなど）
アルビノは観賞魚として品種改良された個体
適正な飼育個体数
3匹以上の群れ飼育が望ましい（5匹以上が理想）
好む餌
沈下性のタブレット・ペレットタイプの人工飼料（底棲魚用）
冷凍赤虫、イトミミズ、ブラインシュリンプ（補助餌）
残り餌の掃除役としても機能
【行動】
泳層：主に底層を行動し、時折「シュッ」と水面に空気を吸いに浮上する習性あり
習性：夜行性傾向あり、照明を落とした後に活発になることも
縄張り：ほとんどなし。非常に平和的
【特別なケア】
底砂は細かくて柔らかいもの（田砂・サンド系）を使用し、ヒゲ（バーベル）を傷つけないようにする
定期的な底床クリーニング（水換え時に軽く掃除）
高温や急激な水質変化に注意
【他の魚との相性】
非常に相性が良い魚：グッピー、テトラ類、ラスボラ、エビ類など
避けるべき魚：攻撃的なシクリッド類、エンゼルの成魚、プレコの大型種など
ブリーディングセットアップ
ブリーディングタンク: アルビノ・コリドラスの繁殖には、最低でも10ガロン（約38リットル）の水槽が推奨されます。水槽には水草や小さな岩、隠れ場所を提供し、ストレスを減らし、リラックスできる環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は2-10 dGH、pHは6.0-7.5が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、穏やかなスポンジフィルターを使用します。コリドラスは穏やかな水流を好みます。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C（75-82°F）の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。
繁殖準備
食事: アルビノ・コリドラスには生きたエサや冷凍エサ（ブラインシュリンプや赤虫）、高品質なフレークフードを与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的な状態を保ち、繁殖準備を整えます。
水換え: 水質を安定させるため、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。
スポーニング
繁殖時間: アルビノ・コリドラスは、温暖な水温（24-28°C）で繁殖が活発になります。通常、夜間や早朝に産卵が行われます。
卵の数: メスは1回の産卵で20〜100個の卵を産むことがあります。卵は水草や底に産みつけられます。
親の管理: 産卵後、親を取り除くことが推奨されます。親が卵を食べることがあるため、卵を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。
稚魚の世話
孵化: 卵は約24〜48時間で孵化します。
餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。
水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが重要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。
重要な考慮点
年齢: アルビノ・コリドラスは通常、6ヶ月以上で繁殖が可能です。
性別の判別: オスは細長く、メスはやや太く、丸みを帯びた体形をしています。メスは卵を抱えるため、腹部が膨らみます。
ストレス管理: アルビノ・コリドラスは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。