グッピー

Poecilia reticulata

特徴と行動

外見:体長オス約2.5〜3.5cm、メス約4〜6cm。オスは尾ビレが大きく鮮やかな色彩や模様を持つ。メスはやや地味だがふっくらした体形で判別が可能。

性格:温和で人懐っこい性質。よく泳ぎ回り、水槽内を明るくする存在。

行動:日中は活発に泳ぎ、オスはメスに求愛する行動が多く見られる。繁殖力が非常に強い。

 

生息地

分布:原産地は南アメリカ(トリニダード・ベネズエラなど)

環境:小川・池・沼地など。現在は世界中の温暖地域で定着し野生化も進む

 

飼育個体数

ペア(オス1:メス2〜3匹が理想)または5匹以上のグループ飼育推奨

 

好む餌

人工フード(フレーク、小粒ペレット)

ブラインシュリンプ、ミジンコ、冷凍赤虫も嗜好性が高い

小さな口に合った細かい餌が必要

 

【行動】
平和的な性格で混泳向き。ただしオスがしつこくメスを追いかける傾向があるため、性別比のバランスに注意

群れて泳ぐが、テリトリー意識は弱め

オス同士で軽い小競り合いを見せることもあるが深刻な争いにはなりにくい

 

【特別なケア】
繁殖力が非常に強く、気づかないうちに稚魚が増えるため、稚魚の隔離や選別が必要になることがある

水質悪化に注意:小型水槽では週1回1/3程度の水換え推奨

尾ビレをかじる魚(タイガーバルブ、ベタなど)との混泳は避ける

 

【他の魚との相性】
テトラ、コリドラス、プラティ、モーリーなど温和な魚と混泳相性良好

攻撃的な魚種やフィン・ニッパー(尾ビレを噛む魚)とは混泳不可

 

ブリーディングセットアップ

リーディングタンク: グッピーの繁殖には、最低でも10ガロン(約38リットル)の水槽が推奨されます。水槽には水草や小さな岩、隠れ場所を提供して、リラックスできる環境を作ります。水質パラメーター: 水は軟水で、硬度は6-12 dGH、pHは6.8-7.8が理想的です。フィルター: 水流が強すぎないように、穏やかなフィルターを使用します。底砂: 細かい砂や小石を使用し、卵が底に付着できるようにします。温度: 水温は24-28°C(75-82°F)の範囲で維持します。照明: 明るい照明を使用し、昼と夜のサイクルを12時間ずつ保つことが重要です。

 

繁殖準備

食事: グッピーには高品質なフレークフードや生きたエサ(ブラインシュリンプや赤虫)を与えます。栄養価の高い餌を与えることで、健康的に繁殖準備を整えます。

水換え: 水質を安定させるために、定期的に水換えを行い、水温やpHの急激な変化を避けることが重要です。

 

スポーニング

繁殖時間: グッピーは一年中繁殖が可能ですが、温暖な水温(24-28°C)で最も繁殖が活発になります。

卵の数: メスは1回の産卵で10〜50匹の稚魚を産むことがあります。グッピーは卵胎生で、卵を体内で孵化させ、稚魚として生まれます。

親の管理: メスが出産後、親を取り除くことが推奨されます。親が稚魚を食べてしまうことがあるため、稚魚を守るために親を別タンクに移すことが望ましいです。

 

稚魚の世話

孵化: グッピーは卵胎生であるため、卵はメスの体内で孵化し、稚魚として生まれます。産まれたばかりの稚魚は非常に小さいため、慎重に扱うことが重要です。

餌: 稚魚にはインフューソリアや微細なブラインシュリンプを与えることができます。

水質管理: 稚魚が健康に成長するためには、清潔な水質を保つことが必要です。水換えを定期的に行い、安定した水質を保ちましょう。

 

重要な考慮点

年齢: グッピーは通常、1〜2ヶ月で繁殖が可能になります。

性別の判別: オスは小さく、鮮やかな色と長い尾ひれを持っています。メスは比較的大きく、腹部が膨らんでいます。繁殖期には、オスの体色がさらに鮮やかになります。

ストレス管理: グッピーは群れで生活するため、過度なストレスを避け、群れを維持することが繁殖成功のカギとなります。また、メスに過度なストレスを与えると出産に影響が出る場合があります。

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